実験用中容量静止通信衛星「さくら」(CS)


○打ち上げ&運用期間データ

 打ち上げ日時:1977(昭和52)年12月15日 9時47分(日本標準時)
 打ち上げ場所:アメリカ合衆国 ケネディ宇宙センター
 打ち上げロケット:デルタ2914型ロケット137号機
 運用停止年月日:1985(昭和60)年11月25日

○大きさ・形状等

 質量:約350kg (静止軌道上初期)
 大きさ:220cm(直径)×350cm(通信用アンテナ含む)
 形状:円筒型

○解説

 「さくら」は、衛星を使った通信システムを実現するための実験衛星(CS/Communications Satelite)です。旧郵政省を中心とした各種の利用実験が行われました。

 ここで得られた成果を元に、1983(昭和58)年2月4日に通信衛星「さくら2号a」が、続けて1983(昭和58)年8月6日に「さくら2号b」が種子島から打ち上げられ、衛星通信が開始されました。

 さらに後継機として、1988(昭和63)年2月19日に「さくら3号a」が、1988(昭和63)年9月16日に「さくら3号b」が種子島から打ち上げられました。増大・多様化する通信需要への対応を行ったほか、超寿命化や国産技術の大幅採用が行われ、より信頼性の高い衛星通信を実現しています。

 この「さくら」シリーズによって離島の通信や非常災害通信の利便性が大幅に向上。そして、現在の情報技術社会の基礎を形成したといえるでしょう。

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