技術試験衛星VII型「きく7号」(ETS-VII)


○打ち上げ&運用期間データ

 打ち上げ日時:1997(平成9)年11月28日 6時27分
 打ち上げ場所:種子島宇宙センター
 打ち上げロケット:H-IIロケット6号機
 運用停止年月日:2002(平成14)年10月30日

○大きさ・形状等

 質量:約2860kg
 大きさ:チェイサ衛星「ひこぼし」:2.6m×2.3m×2.0m/ターゲット衛星「おりひめ」:0.7m×1.7m×1.5m
 形状:展開型太陽電池パドルを有する箱型

○解説

 「きく7号」は、チェイサ衛星「ひこぼし」とターゲット衛星「おりひめ」の2機の衛星から構成されたもので、上写真では大きい箱型の部分が「ひこぼし」、その上に載っている小さい箱型の部分が「おりひめ」です。

 この2つの衛星を地上からの遠隔操作で、宇宙上で分離し、接近やドッキングを行うランデブ・ドッキングする実験と、無人で軌道上作業を行うための宇宙用ロボット技術実験を行いました。これはNASDA(宇宙開発事業団)による実験に加えて、高機能ハンド実証実験(通産省・電子技術総合研究所)、アンテナ結合機構基礎実験(通信総合研究所)、トラス構造物遠隔操作実験(航空宇宙技術研究所)にも使用されました。
 ※組織名はいずれも当時

 これらの試験を、NASAのデータ中継衛星(TDRS等)を経由して、地上から行うことにより、データ中継衛星を介した軌道上作業の運用技術を我が国で初めて修得し、将来の宇宙活動に必要なデータを収集することが出来ました。



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