国際宇宙ステーション(ISS)って何だ!?
開発・参加国:アメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ 欧州宇宙機関 (ESA) 加盟11か国 (ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス) 計15カ国 建設期間:1998年11月〜2011年7月 運用開始年:2000年 滞在人員:6名 全長:73m 全幅:109m 質量:約370t 軌道:336km〜346kmの高さの地球周回軌道で、地球1周を90分で周る。 *上写真:分離後のディスカバリー号から撮影されたISS(飛行12日目)(JAXAデジタルアーカイブスより)
地上と異なる環境ならではの様々な研究、実験、観測を行う施設です。宇宙でやれることをなんでもやってみるという感じですが、具体的な研究は以下の通りです。
それ以来、多くのモジュールが、主にアメリカのスペースシャトルにより運ばれドッキングしています。スペースシャトルが退役した2012年現在、通常のロケットによりモジュールは打ち上げられます。
さらに、後継機として1986年よりミール宇宙ステーションが運用が開始され、2001年3月に大気圏再突入して役割を終えています。これには1990年12月に、TBSの秋山豊寛さんが宇宙特派員として乗り込み、日本人初の宇宙飛行に成功しているほか、1995年6月29日にアメリカのスペースシャトル「アトランティス」がミールにドッキングし、1975年のアポロ・ソユーズテスト計画以来の、米露ドッキングとなっています。
日本もこの宇宙ステーションに様々な形でかかわっています。後に紹介するHTVによる物資運搬や、日本人宇宙飛行士たちによる様々な活躍のほか、宇宙ステーションには日本製モジュールである「きぼう」があります。日本初の宇宙有人施設かつ、国際宇宙ステーションでも屈指の大きさをもつモジュールです。生物・化学実験装置や、天体・地球観測装置、ロボットアームなど様々なものが備わっています。 なお、「きぼう」はその大きさ(中心部だけで全長11.2m)のため、1回の打ち上げでは打ち上げきれず、複数に分けて打ち上げられています。2008年3月に船内保管室、2008年6月に船内実験室とロボットアーム、2009年7月に船外実験プラットフォームが取り付けられたことによって完成しています。
現在、このHTVは使用後に国際宇宙ステーションを離れ、大気圏再突入を行って燃え尽きていますが、JAXAでは回収する手段を確保し、将来の有人宇宙船と同じサイズ(直径4,2m)としたHTV−Rを開発し、それを有人宇宙船へ発展させる計画です。 HTVはスペースシャトルが退役した現在、H−UBロケットと共に宇宙への物資運搬手段として非常に重要なもので、今後の更なる利活用が期待されます。 |