アントニオ・ヴィヴァルディ (1678〜1741年)

○どんな人?

 現在のイタリア、ヴェネツィア出身の作曲家。ヴァイオリニストの父親からヴァイオリンを学び、25歳で司祭になります。同じ年にピエタ慈善院付属音楽院でヴァイオリンを教えはじめ、また色々な曲の作曲にも取り組みます。特に協奏曲の作曲に力を入れ、500曲を超える作品を残しますが、後にオペラも数多く手がけるようになり、ヨーロッパ各地で高く評価されました。

○ヴァイオリン協奏曲集「四季」より
 協奏曲第1番ホ長調 RV.269「春」より第一楽章:アレグロ
 殆どの人が知っているであろう、有名なヴァイオリン協奏曲。ちなみに、ヴィヴァルディの「四季」は、第1番「春」、第2番「夏」、第3番「秋」、第4番「冬」の4つからなり、それぞれ3楽章ずつ存在する、合計12曲から成っています。

○ヴァイオリン協奏曲集「四季」より
 協奏曲第2番ト短調 RV.315「夏」より第三楽章:プレスト
 今度は夏の第3楽章。非常に切羽詰ったようなアップテンポの曲で、先ほどの春とは大きく異なります。

○ヴァイオリン協奏曲集「調和の霊感」より 協奏曲第6番 イ短調  第1楽章〜第3楽章
 個人的にはヴィバルディの曲の中で一番お勧め。聞いていただけば分かりますが、特に第1楽章は非常にカッチリとして、統制の取れた雰囲気の曲です。第2楽章は少し眠くなるかもしれませんが、第3楽章もまたステキですね。格好いい上に、ヴァイオリンの美しさが堪能できます。