現在のオーストリアのザルツブルクで生まれた作曲家で、3歳でチェンバロを弾き、5歳で作曲を開始。自らも作曲家であった父のレオポルドは「天才だ!」と見抜き、息子をヨーロッパ各地を演奏旅行に連れて行き、神聖ローマ帝国皇帝マリア・テレジアの前で演奏したこともあります。
25歳になったモーツアルトは、当時としては異例のフリーの作曲家として活動し、収入を得ます。貴族の後ろ盾無く、作曲で生計を立てるのは非常に珍しいことでした。ハイドンにも高く評価され、数多くのヒット曲に恵まれますが、35歳の若さで病没。晩年の3年間は収入が減少し、苦しい生活だったようです。
CMなどでもよく登場する曲。とてもアップテンポな曲で、ヴァイオリンが縦横無尽に動き回ります。
個人的にはもう少し速い演奏のほうが好みなのですが、これもモーツアルトの交響曲の中でお勧め。
○アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調
K.525 |
いわずと知れたモーツアルトの代表曲。 「小さな夜の曲」という意味で、日本で一番有名な弦楽セレナーデではないでしょうか。冒頭の部分ばかりが取り上げられますが、最後までぜひ聴いていただきたいところ。まあ、格好いいというより美しいという感じですが、少なくともこれを聴いて眠くなることはないでしょう。