裏辺研究所週刊?裏辺研究所 > 第23回
棒


○はじめに

 今回は、表題にありますとおり「最近、街中でピクッ!とくることは?」を、第21回で八十八舞太郎所員、第22回で松戸合副所長・片桐隼人所員及びちょっとだけ馬藤炊爺所員(恐竜)、そして第23回でS・ゲリアン氏と所長が熱い対談〜血と涙と塩と炭酸飲料水が流れる〜をお届けしようというものです。つきあえる範囲でだけ、おつきあい頂ければと思います。

 最後を飾ってくださる、ゲリアンさん。前半戦は、やけにマジトークになっています。後半戦は、所長が裏辺研究所設立の夢を・・・・。

週刊?裏辺研究所第22回・・・VS S−ゲリアン
裏辺金好所長
言わずとしれた馬鹿。ここのところ夜の遅い日が続いています。だれか、私に睡眠時間か、不老不死の体をください。そしてどれほど酷使しても疲れない目をください。
S−ゲリアン
所長、村岡特別顧問、原口所員の友人。
週刊?裏辺研究所初登場。所長に連れ込まれ、無理矢理対談の場へと引き出される。
ところで、このHNの由来って何だっけ?
S・ゲリアン  へろー
裏辺   へろぅ。そうだそうだ、次回の週刊?裏辺研究所は、「最近、街中でピクッ!とくることは?」、これがお題なんですが、宜しければ協力を!
S・ゲリアン  ええまあ
裏辺   今まで他の人の話との中ででたのは、例えば、消費者金融の看板だとか
S・ゲリアン  はは
裏辺   酔っぱらい
S・ゲリアン  うーん
裏辺   髪の毛に潤いのない&アフリカの○○族みたいな髪型の女の子達
S・ゲリアン  ぷ
裏辺   うるさいガキ然り、化粧臭いオバハン然り
S・ゲリアン  わるくちばかりですな
裏辺   不釣り合いなカップル、ヒトゴミ
S・ゲリアン  ああ
裏辺   他には、カルピスソーダと炭酸割りカルピスって、どっかちがうんでしょうか?
S・ゲリアン  わからない
裏辺   街角でのビラ配り、てな感じです。ゲリアンさんも、これに補足だとか、また新しいネタだとか、何か無いですか?
S・ゲリアン  そうですね、 就職してからのことですが、街中をふらついている若者を見て、今の不況は大人たちのせいだけじゃないなあ思い始めたことです。
裏辺   ええ
S・ゲリアン  つまい、不況の原因は、バブルを経験した大人だけのせいではない、と思い始めている次第です。
裏辺   それはそれは?
S・ゲリアン  就職してすぐに辞めてします若者とか・・・。
裏辺   しかし、それは不況とは関係の無いような・・・
S・ゲリアン  いやあ、あるんじゃないかな・・・まあ、ちょっと整理します。 言い方を変えましょう。いまどきの若者って(自分も含めてだけど)大抵がバブル期を経験した大人たちから生まれた世代だよね。
裏辺   え。バブル期=90年ですから・・・・今の若者は、ギリギリそれより前。
S・ゲリアン  ああそうか・・・・でも、バブルって奴を、幼少期ですが、一応経験している。ゆえにあまり苦労を知らないんだよね、多分。俺が思ううにはさ。 戦後のすぐあとに生きてた人間たちってある意味夢があったんだと思うんだよ。 それがあったから、日本がここまで来れたわけなんだけど、そして確かに物が豊かになったけど、今の若い人は反面精神的に脆弱になってしまった。
裏辺   よく言われていますな
S・ゲリアン  食料を中心に、欲しいものは直ぐ手に入るし・・・。で、その辺が不況と今日の若者に関係してる。
裏辺   う・・・・う〜ん・・・。
S・ゲリアン  不況から立ち上がれないのは、贅沢の頂点だったバブル期から、一気に景気が落ちてしまい、でも、いまだに、贅沢の味を知っているからだと俺は思う。
裏辺   そうかなぁ〜。
S・ゲリアン  で、その頂点を経験したその世代は多分上昇志向って奴が薄れてきてたんだよね。
裏辺   しかし、俺が思うに、物が豊かになった豊かになったというけど、例えば田舎は相変わらず物が手に入らない。
S・ゲリアン  うーん
裏辺   田舎と言っても、なんとか町とかいうレベルではなく、いわゆる10万〜20万人規模の市ですら・・・・。
S・ゲリアン  いえ、それでも、食うことに困らない、最低限のものは手に入るでは。
裏辺   そうだねえ・・・。ただ、それは今の不況とはさすがに関係ないと思いますよ
S・ゲリアン  しかし、少なくとも夢の欠如ってのはやはり前の世代(親)からきてると思うんですよ。やはり夢って言うは上昇志向の塊です。ああなりたいと、こうなりたいとか。
裏辺   自己実現って奴ですね
S・ゲリアン  はい
裏辺   ただ、また私思うんですけど、昔の人って、本当に夢があったのだろうか。豊かになりたいという漠然とした目標に向かって、ただがむしゃらに突き進み
、いつの間にか、課長とか部長になってそのまま退職。
S・ゲリアン  そうでしょうか?
裏辺   少なくとも女性に関しては、 ほとんど夢のない時代でしたしね
S・ゲリアン  まあそうですけどね。だから、今は女が強いわけですが。で、話を戻しますが、夢って言うのは漠然としたものではいいと思います。それから、手段を選べるからです。「豊かになるにはどうしたらよいか?」というね。それに対し、かなりの選択肢が出現し、生き方を選べるんです。私なんか、イラストレータになりたいと、漠然と考えていますが、 これはこれでどうしたよいか、結構選択肢があるもんです。
裏辺   う〜ん、でもねぇ。 夢=豊かになるではないんですよ。昔の人の方がむしろ、イラストレーターになりたいとか、色々夢があったとしても、むしろ今よりも、まずは「豊かに食べる」ことから、逆算して就職していたと思います。そう考えると、果たして本当に夢のあった時代なのかどうか、もちろん、「昔」と言う時代をどこに設定するかで、 また随分変わってくるでしょうが・・・。
S・ゲリアン  それでも、少なくとも、今よりは夢が多い時代だったでしょう
裏辺  いや、私が思うにね、昔も夢なんて無かったんですよ。繰り返しますが、昔の人はハングリー精神で、本当の夢はおいておいて、取り敢えず豊かになることを目標に頑張ったわけです。 まあ、これで幸せ〜な人もいたと思いますが、実際には過労死も表面化。 んで、バブル時代になって、ようやくみんなが夢を持ちかけたところで、つまり、親の蓄えなんかが出来てね、で、学校でもなりたい職業になりましょうとか、個人を大切にしましょうとか、そんなことを教えこんだところで
、バブルが崩壊 ・・・・といっても、実際には景気悪化は直ぐには起こらず 花形だった銀行と証券業界がダメージを受けた以外は、97年頃までは、まあなんとか経済は平常を保っていた。で、学校も相変わらず「夢」「個人」を教える。ところが、小渕相末期から森首相のあたりで、一気に不況に加速。就職難の時代へ。 そこで、学校で教え込んだことと現実のギャップが、広がったわけで
S・ゲリアン  うーん
裏辺   いや、さっき就職難と書きましたが訂正。 リストラで首を切られるようになって、みんな必要な物以外にお金を使わなくなります。そうすると、当然社会からはじき飛ばされる職業も出てくるわけで、ここに夢を持つ対象が減っていっている。こんな感じじゃない?
S・ゲリアン  ふーん、私から言わせれば、職場なんざ、いくらでもあるような気がしますけどね。
裏辺   実際はそうだと僕も思いますよ
S・ゲリアン  ただ、割に合わないとか、自分はこうだと言う、過大評価が、今の世の中は就職難だと思わせている。
裏辺   それはあるでしょうね。
S・ゲリアン  夢って言うのは、まあ、生涯の目標であり、就職と言うのは生きるための手段なんです。 あ、あとと一つ、また夢の話ですが、
裏辺   ええ
S・ゲリアン  やはり、あるとないでは、活力が違うと思ういます
裏辺   そりゃそうですね。ところで、夢というのも2種類あると思うんです。
S・ゲリアン  はい
裏辺   1つは、例えば私が「裏辺研究所」を現実に設立したいというような、非現実的な、でもいつか実現したら楽しいだろうなぁ〜という夢。 2つめは、東大生が司法試験に合格したいという、 いわば目標としての夢。
裏辺   そう考えると、どっちかなら今の若者だって後者の夢は結構あるんじゃないですか
S・ゲリアン  うーん、それいったら、イラストレータになりたいとか、デザイナーになりたいとか、半非現実な夢かもしれないけど・・・・でも、それって、先が見えないからこそ・・・・・。
裏辺   う〜ん、少なくとも裏辺研究所設立の夢の場合は、先が見えないというよりも、設立の方法が解らないといった方が正解かな。どんなバブル期でも、この状態では難しいかとどこから手をつけて良いか解らない。
S・ゲリアン  何とかなるかもしれませんよ?
裏辺   ほんと?
S・ゲリアン  ええ。私のたとえで申し訳ないですけど、イラストレーターになるには、具体例がないんです。まあ、絵がかけないといけない、というのは当然の条件ですが・・・・。
裏辺   でも、イラストレーターの場合は、取り敢えず、どっかの先生とかに絵を売り込むって手段がありますが・・・。裏辺研究所の場合は、本当に何から手をつけてよいのやら・・
S・ゲリアン  研究所の場合は、何をするかによりますよね
裏辺   では、取り敢えず白装束でもきますか?
S・ゲリアン  つかまる?
裏辺   白い布をそこら中にかけて回るの〜 で、電磁波ではなく、マイナスイオンの研究をするの。
S・ゲリアン  すぐに捜査のメスが
裏辺   捜査に対して我々は、 「これは、最近のメーカーの欺瞞への挑戦である。我々はメーカのいうマイナスイオンなどないと、証明したい」と言います
S・ゲリアン  おお、それは凄いかも
裏辺   しかし、白い布は何故必要かという問いに対しては・・・・・・・・・あはは〜。 で、本題に戻しまして
S・ゲリアン  えぇ!?
裏辺   やるんだったら、我々の目標は「出版」です。
S・ゲリアン  なら出来るじゃないですか
裏辺   出来る?? じゃ、究極の雑学本を出しましょうよ、一緒に。ゲリアンさんという、イラストレーター志望者も確保したことだし
S・ゲリアン  まてっ!
裏辺   いや、もう待たない
裏辺   ゲリアンさんのイラスト力を使って
S・ゲリアン  お願いまって!
裏辺   今こそ日本に、いや世界にととびたつのだぁ〜、いや、ゲリアンさんは出来ると言った(笑)
S・ゲリアン  いや、出版はね・・。
裏辺   そしてゲリアンさんは、早速脱サラだ〜
S・ゲリアン  はや。ところで・・・これって、やっぱり載せるんですか?
裏辺   もちろん!
S・ゲリアン  マジデスカアアアアア!
裏辺   もう遅いわぁぁぁぁぁぁ
S・ゲリアン  ぐはあああああ!
裏辺   で、本当に裏辺研究所は出来るのか?
S・ゲリアン  出版はできるでしょう。
裏辺   同人でCD出すのがやっとですよ、今のところ・・・。しかし、考えてみればさ、2015年、地球は滅亡するなんて本が、一般書店に普通に売っているんですよね。 そう考えると、取り敢えず出すだけなら簡単なのかな?とも思うんです。ところが、とある哲学の教授の本を読んだら
S・ゲリアン  はい
裏辺   あとがきに、「いや〜、有名になった教え子のコネで、何とか出版できましたよ・・・」とのこと。
S・ゲリアン  ・・・・・ そうなのか。
裏辺   だから、どうなんだろうね?出版?あと、夢としては ビルの1階を貸し切って、みんなで本を読んだり、まとめたり、編集したり、取材にいったりするの〜
S・ゲリアン  うーん・・・・・。
裏辺  さて、これで対談シリーズは全て終了。ゲリアンさん、最後を飾ってくださいまして有り難うございました。

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