3.宛平県城と中国人民抗日戦争記念館

 先ほども紹介しましたが、盧溝橋の北にある城塞都市、宛平県城。現地では宛平古城として復元整備が行われており、往時の雰囲気を再現しているようです。日本と異なり、城の中に街があるという雰囲気を体験したい方には非常にお勧め。

威厳門
 では南側から入城してみましょう。日本の城門とは大きく雰囲気が異なる、この威厳門という何とも大層な名前の門をくぐると、宛平の街が眼前に広がります。

宛平の風景
 こちらも中央部分は、かつての石畳を使っているようです。それにしても、車が多いなあ・・・。

宛平城内の風景
 現地の建物の1つ。新しそうな雰囲気で、ちょっとしたテーマパークのようです。

中国人民抗日戦争記念館
 さて、宛平県城の中には中国人民抗日戦争記念館があります。2人で少し考えましたが、ネタとして行っておくことにしました。さすがは愛国主義の中国、パスポートを見せるとタダで入館できました。

 ・・・さて、どんなに日本が悪く書かれているのかな?と期待して入って行ったのですが、毒ガスによる日本軍の蛮行だとか、まあ南京大虐殺の数字はもちろん、細かく見れば突っ込むところはあるとは言え、全体的には淡々と人民解放軍はいかに頑張って戦ったかというのを、当時の使用した道具の展示がメインで、最後には現在の日中は非常に友好的であると、わざわざ1コーナーを設置。

 ていうか、展示物自体がそれほど多くありませんでしたとさ。正直、このぐらいで愛国、反日を叫ぶように洗脳されるというのは・・・。もちろん、日ごろからの教育成果にこの記念館訪問で相乗効果が発揮されるのだとは思いますけど。


柳条湖事件復元模型
 柳条湖事件は、中国東北部の瀋陽にて、日本の言うことを聞かなくなった軍閥の長である張作霖を、関東軍が線路に爆弾を仕掛けて、彼が乗る列車ともども爆殺した事件。その後の軍事衝突の現場の風景を復元した模型のようです。

関東軍が使用した武器

盧溝橋事件の現場復元模型
 前ページの盧溝橋と、この宛平県城の盧溝橋事件当時の風景を再現したもの。今は市街化していますが、当時は宛平県城の外は殆ど何も無い状態だったようですね。

洛川会集会場
 よく解りませんが、毛沢東らが作戦会議を行った場所を復元したもののようです。

日本軍を殲滅する風景

宛平城内の風景
さて、それほど見るべき内容は多くも無く、さっさと退出。再び宛平県城内を北に進みます。

宛平城内の風景

宛平城内の風景

宛平城内の風景

順治門
そして北の門を抜けていきます。・・・門の名前はちょっと自信がありません。


 こんな漢字なのですが、一番右の字は・・・解りそうでわかりにくい(苦笑)。

順治門

順治門全景

宛平県城東の城壁
 これは中々見事な風景。万里の長城のごとし!までは言いませんが、高い城壁が長い距離あるのは、なかなかの圧巻です。

北京西駅
 さて、続いて中国人民革命軍事博物館へタクシーで向かいますが、その途中で車内から見た北京西駅は壮大な規模。1996年に開業した比較的新しい駅で、京九線と京広線の始発駅、すなわち香港方面への玄関口です。こうやって見ると、京都駅と比較したくなりますが・・・。べ、別に羨ましくなんかないんだからね!(なぜかツンデレ風)

北京西駅(遠景)