古代エジプト王家の墓所であったサッカラの地。
ここにはピラミッド建造以前に、現在のアラビア語でマスタバと呼ばれる小規模な墳丘墓が日干しレンガを使って造られていました。しかし、古王国時代第三王朝の初代ジェセル王が、
「ファラオにふさわしい墓を造れ」
と、宰相のイムヘテプに命じたところ、石灰岩を使ったマスタバをベースに、何段階に分けて増築し、高く積み上げていった墓を建設。それが、この階段ピラミッドです。高さは60m。また、このピラミッドは、長方形の周壁に囲まれ、中庭や神殿や祭殿も造っていました。
これがエジプト最古のピラミッドです。
ただ、前述のようにピラミッド自体が墓として使われるようになったかは不明。また、サッカラにはこの他にも数多くのピラミッドがあります。
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