2.ナショナルギャラリー&ピカデリーサーカスの夜景
(前回はここをクリック)
とりあえずホテルで一息ついた所長一行。この日の夜は完全ノープランで、近くで食事でも・・・と思っていたところ、既に秩父路号所員には案内したいところがあったようです。こうして、地下鉄でロンドン中心部のトラファルガー広場へ向かいます。もちろん、もうすっかり辺りは暗いですが、ライトアップされたナショナルギャラリーは格別。
記念すべき、初ヨーロッパの古建築となったナショナルギャラリー。正面の柱が素晴らしすぎる・・・!!
さらにライトアップされた噴水も幻想的に撮影することができました。
青い光がたまらなく美しいですね。
そしてナショナルギャラリーの西側を右へ、すなわち北に歩き出します。こちらは、ハー・マジェスティーズ劇場。なんとも格調が高いです。さすが劇場の本場!
その向かい側がヘイマーケット王立劇場。
何と無く街並みの風景を1枚。
とにかく1つ1つの建物が珍しい。1つでも日本にあれば、少なくとも国の登録有形文化財、場合によれば重要文化財・・・。
そしてロンドンの中でも特ににぎわう広場、ピカデリー・サーカスに到着。SANYOの文字が目立つ、おなじみの看板も撮影できました。TDKとSANYO(三洋電機)という日本の大企業も広告を出しており、TDKは2010年より世界各国の著名人の名言を、アニメーションで表示する広告に変更。昔のようにデカデカと社名を掲示していません(ちなみに、SANYOの上がTDKです)。
一方、1978年より33年にわたって広告を掲載してきたSANYOは、2011年中に広告を終了するとか。パナソニックへのブランド統一も進んでいますし、なんだかさびしい感じです。一方で、サムスンが目立ちますねえ。
街並み。
そして左へ曲がり、リージェント・ストリートを歩きます。
この通りは1825年、名建築家のジョン・ナッシュが、後のジョージ5世(当時は皇太子)のために造ったもので、緩やかなカーブが特徴です。欧米の名店が並んでいるそうです。
反対方向、すなわちピカデリー・サーカス方向に振り返って1枚。
美しい建物が見えたので、ちょっとグレート・マルボロ・ストリートへ曲がります。これは老舗百貨店のリバティ。1875年にオープンし、日本や東洋の装飾品、ファブリック、美術品などを販売するところからスタートした、日本とも非常につながりの深い百貨店(公式サイトでは日本語のページもあります)。現在は最新の流行の化粧品、装飾品、贈り物、ホームウェア、家具などを販売し、扱う商品のデザインセンスが高く評価されています。
現在の建物は1924年、2隻のイギリス海軍の2隻の木造軍艦「インプレグナブル」「ヒンダスタン」を解体した木材を利用して造られた、テューダー・リバイバル様式のアーツ・アンド・クラフツの1つです。
(*アーツ・アンド・クラフツとは、イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834年〜1896年)が主導したデザイン運動のこと)
さらに夜景が綺麗だったので、リージェント・ストリートと並行するカーナビー・ストリートも少し見てみました。
細い歩行者専用の通りで、1960年代にはロンドンの若者ファッションの発信地となりました。現在でもカジュアルなお店が多数並んでいるようです。
街並み。
またリージェント・ストリートに戻ります。真ん中の建物の格調が非常に高いのですが、内部は現代的な内装の、アップルのショールームでした。
ここでオックスフォード・ストリートに曲がります。赤く光るこちらは、ハウス・オブ・フレイザーという店。
さすがにお腹が空いてきたので、ホットドッグを注文。パンにソーセージを挟んだだけのシンプルなもの。しかも、ソーセージがあまり美味しくない。ああ・・・これがロンドンクオリティですな。
食事は残念でしたが、建築は相変わらずのレベルの高さ。またこちらのライトアップも凄い。こちらは大型デパートのセルフリッジ。
さて、来た道を戻ってオックスフォードサーカス駅へ。ヴィクトリア・ラインのホームに行くと、新型車両らしきものが来たので、撮影することに。
日本の車両とは異なり、外開きの扉ですので扉が開くとこの通り。これはこれで、格好いいですね。
そしてベーカールー・ラインでパディントン駅に到着しました。先ほどと異なり、ホームが暗い・・・。
パディントンはロンドン中心部の北西にある、ナショナル・レールのターミナル駅の1つ。早速、ヒースロー空港へのアクセス列車である、ヒースロー・エクスプレスを撮影。シーメンス製のクラス332を使用しています。曲面で構成された前面のデザインが素敵!ちなみに、BAA(イギリス航空会社)の子会社によって運行されています。
駅の全景その1。
駅の全景その2。こちらは改札方向を見た姿。ターミナル駅に関して言えば、ヨーロッパの駅における、ホームをすっぽりと包む大屋根には本当に驚かされます。
こちらは、ファースト・グレイト・ウェスターン社のHST。
こちらもヒースロー空港へのアクセス列車「ヒースロー・コネクト」。写真は、ファースト・グレイト・ウェスターン社のクラス360。先ほどのヒースロー・エクスプレスは途中駅ノンストップですが、こちらは各駅停車タイプ。その分、運賃もお安くなっているそうです。
特徴的な車止めも撮影しておきます。
そしてハマースミス&シティ・ラインという地下鉄に乗って、ホテルへ直行。わざわざ秩父路号さんに終点まで送っていただくという、過保護ぶりを発揮していただき、ホテルに戻るのでした。お陰様で、改札横のスーパーで、歯磨き粉と入れ歯接着剤を間違えて購入しそうになったのを防いでいただけました(笑)。
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