チェコのプラハにある巨大な城、プラハ城。元々は880年ごろ、ヴァルタヴァ(モルダウ)川を見下ろす丘陵に砦と城下町が形成されたのが始まりで、一時の衰退期を経て、14世紀半ばにボヘミア王カレル1世によって大規模な改築が行われました。
のちにカレル1世は神聖ローマ帝国皇帝に選出され(カール4世)、プラハは神聖ローマ帝国の首都となります。カール4世は首都にふさわしい町並みにすべく、各国から名建築家を招いて、プラハ城の拡張工事に乗り出します。
特に、プラハ城の中にある聖ヴィート大聖堂は壮麗なものに改築が始められ、その後のプラハが宗教改革に伴う騒動で混乱期になってしまったこともあり、完成までには600年という長い時間を経て1929年に完成。ゴシック、ルネサンス、バロック様式といった各時代の建築様式が融合したものとなっています。
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