(34)ローマのナローゲージ線を撮影する&帰国


 さて、ラストは撮り鉄で〆ます。ローマ・テルミニ駅脇のこちらの道を南下しまして・・・。

 駅はずれのこの場所から出発する、路面電車に乗車します。

 なんともレトロな車両が走っているのが特徴的で、運営会社は他の路面電車や地下鉄と同じようですが、塗装はオリジナル。また、線路幅は日本のJR在来線などより多少狭い、950oゲージだそうです。ちょっとした、ナローゲージですね。

 こちらは車内の様子。車体と同じく、黄色いアクセントカラーが特徴的ですね。

 さて、全線乗ると30分程度らしいのですが、既に帰りの飛行機の時間も迫ってきていたこともあって、マッジョーレ門駅まで乗車します。ここで下車した理由は、この風景。分かりますでしょうか、なんと十字に路面電車の線路がクロスしているのです。

 相手は最新型のLRTというギャップも面白いです。

 ・・・と思いきや、旧型車両も活躍していました。

 なかなか複雑な線路配置のようで・・・。

 どちらの路線も、本数が多いので次から次へと撮影できます。

 多少新しそうな車両もいました。

 ちなみに、こちらがマッジョーレ門。古代ローマ帝国時代の城門で、当時はラビカナ門という名前。52年に水道橋として建てたものを、271〜275年にアウレリアヌス帝が、異民族からの侵攻を防ぐため、ローマ中心部約5km四方を、星型に取り囲むように城壁を建てた際に、城壁の一部として取り込まれたものだそうです。

 そして、この門を南北に黄色いラインの路面電車が通っているのですが、こちらはマッジョーレ門の南側の風景。なんと、門の北と南で、別の路面電車が十字に交差しているのです。私もそれほど、配線に興味があるわけではないのですが、これは萌えポイントなんですよ、奥様!!

 ちなみにこの駅の先に、上下2本の線路が少し重なり合う、単線でも複線でもない、ガントレットという面白い配線構造の場所があるそうなのですが(参考:編集長敬白 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2012/11/29_3.html)、リンク先の記事の意味を帰国するまで良く分からず、この車両のことをガントレットと言うのかと、勝手に解釈していました。

 では、こちらの電車に乗ってローマ・テルミニ駅へ戻ります。

 空港行きのレオナルド・エクスプレスは、旧型車両での運転。

 そしてついに、空港に到着しました。ああ、イタリアともこれでお別れです。非常に残念ではありますが、非常に濃密な旅行過ぎて、さすがに疲れも出ていたので、日本に戻りたいという気持ちのほうが強かったですね。

 さて、出国時の手荷物チェックは長蛇の列で、待つのが非常に疲れました。余裕を持って空港に到着しておいて良かったです。一方、パスポートのチェックは係員はいますがフリーパス状態。まったく見ようともしませんでした。出国する人間には、興味なし、ということですかね。おっと、そう言えば入国時も殆ど見られていませんでしたが・・・。
 お昼ごはんは、空港の中でピザを食べます。まあ、こういう場所だから味は・・・と思っていたら、これが非常に私好み!
 ご覧の通り、具もたっぷりで、大変食べ応えがありました。

 そして、空港ターミナル間のアクセス列車を撮影し、撮り鉄はこれにて終了。

 飛行機は意外と撮影できる環境ではなかったのですが、ハンガリーの格安航空会社(LCC)のウィズエアーを撮影できたのは、なかなか良い収穫でした。そして、ここでついに、イギリスに帰る秩父時号所員とお別れ。今回の旅行も、秩父路号所員無くして、こんなに素晴らしいものになることは無かったことでしょう。本当に有難うございました。
 さて、帰りもアリタリア航空。機内食はイタリアンを選択し、ラザニアが出てきました。・・・が、タマネギが苦い。チーズもあまり味がせず、ちと微妙な感じ。パンは固いだけですし。

 そしてついに、私と味野さんは、見慣れた電車がいる日本へ帰ってまいりました。飛行機の中では、ひたすらテトリスをやっていました。これほどテトリスをプレイしたのは、果たして何年ぶり・・・?

 さてさて、今回も百聞は一見にしかず、という感じのイタリア旅行でした。イタリアはテレビ番組で年がら年中放送され、私も結構見る機会があるはずなのですが、テレビを通じてみる印象と、現地で見る印象はまったく異なるものでした、古代ローマ帝国時代から脈々と続く、街の歴史を至る所で感じ、そして壮大なキリスト教建築は、イギリスやフランスを凌駕する豪華さ。

 ぜひ皆さんも、イタリアへ行ってみてください。また、長らくのご愛読有難うございました♪

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