(3)ルクセンブルク観光その1
2009/07/19(日)、朝からブリュッセル中央駅を出発し、国際列車ICに乗り込み、第2の目的地ルクセンブルク大公国の首都ルクセンブルクに向かいます。
(ブリュッセル中央駅は地下ホームで撮影が不適であるため、ルクセンブルク中央駅で撮影)
ここで、フランスやベルギーに比べると知名度が劣るので、ルクセンブルク大公国についてちょっと解説。
ルクセンブルクについてまず特筆すべきは面積。神奈川県や佐賀県ほどの面積しかない(人口は佐賀県の半分、神奈川県の1/20ほど)小さな国です。位置はフランスとドイツの間に挟まれた場所で、海もありません。
しかし、この二大国に挟まれている点で戦略的には非常に重要な場所で、数々の要塞が作られました。今でもこの遺構が残っており、世界遺産に登録されています。
今回は限られた日程の中で、駅近くに密集するこの世界遺産を巡る目的で訪問いたしました。治安も良さそうですし。
(半分は、小国に何があるのか、というネタ目的ですが・・・)
なお、現在でもルクセンブルクはEUの金融機関が集中し、加盟国内の出入国が自由に行える「シェンゲン協定」はこの国の国境の町が名称の由来となっているなど
EUの中で(小さいながら)非常に重要な役割を担う国となっております。
政治的にも、共和国や王国は数あれど「大公」国は世界でここだけ。なかなか興味深い国であります。
いきなり遅延
チューリッヒ(スイス)まで行く長距離列車ICに乗り込み、ブリュッセル中央駅からルクセンブルクまでは約3時間です。しかし、いきなり10分遅延^^;
車窓風景
ベルギーはフランスほど農業大国ではありませんが、ところどころ牧草地+町の中心に教会 という風景が広がっております。
○アドルフ橋〜憲法広場〜旧市街
ルクセンブルク駅で下車し、旧市街まではバスもしくは徒歩(約1km)です。駅そのものも様々な国から列車が到着し、おもしろいのですが別の機会に特集するとしまして、旧市街の様子を紹介していきます。
旧市街への玄関口、アドルフ橋。これから紹介するペトリュス渓谷にかかる非常に重厚な橋となっております。
橋から西側を見ると、渓谷の崖にへばりつくように家が建っているのがわかります。
これだけでも十分景色がいいのですが、世界遺産はこの反対側なのです。
橋の反対側、憲法広場です。
ペトリュス渓谷を多くの観光客がのぞきこんでおります。
渓谷には歩いて降りていくことができます。なお、標高差があり階段の数が多いですので、足腰の弱い方および時間の無い方は、 憲法広場から渓谷内の小道を50分で一周するミニトレインに乗るという手もあります。
降りた先はこんな感じ。奥にいる人と比べるといかに崖が高いか想像できるかと思います。
かつての要塞跡が残っております。
崖の上に戻り、憲法広場のそばにある教会「ノートル・ダム大聖堂」
旧市街の中心部、ダルム広場周辺の街並み。ファーストフード店が並んでおり、食事にこだわらない(むしろ安く抑える)方はこの周辺が食事ポイントとなります。
代議員の建物です。
ダルム広場周辺の街並みその2。日曜はミサがあるので人影はまばら、商店も休業が多いです。
ダルム広場から東に歩き、再び渓谷エリアへ。「虫歯」と呼ばれている要塞跡。ここからがいよいよ世界遺産です。