7.ブリュッセル:グラン=プラスと王立モネ劇場
到着しました、グラン=プラス。1998年にユネスコの世界遺産に登録された、ブリュッセル中心部の広場であり、市庁舎、ギルドハウス、王の家、ブラバン公の館という、歴史的建物に囲まれているのが特徴です。12世紀に貿易の拠点となった場所で、14世紀に富裕な商人たちが華麗な建造物を次々と建てはじめたのが、この場所の繁栄の始まり。
ただし1695年8月13日、ルイ14世治世のフランスが侵攻し、大きな被害を受け、上写真の市庁舎以外は、その後に再建されたものです。ということで、まず市庁舎は左翼が15世紀初頭、右翼が15世紀半ばの建築。中央に高さ96mの塔が設置され、ブリュッセルの守護聖人ミカエルの像が祀られています。
よく見ると、左右で大きさが異なっていますね。
別角度から その1
別角度から その2
別角度 その3
市庁舎の向かい側にある「王の家」
「王の家」の隣が、「鳩の家」「天使の館」
こちらは「ブラバン公爵の館」。名前は正面に代々のブラバン公爵の胸像を飾ったことに由来するもので、元々の用途は6軒のギルドハウスでした。現在はホテルやレストランとして使用されていますが、ギルドハウス時代の名残で、6つの入口があります。
なにやら童話の世界のような建物ですが、右から「スペイン王の館」「袋の館」「狐の館」。
なかなか全景を綺麗に写真にすることが出来ないのが残念です。
さらに少しだけ南に歩くと、小便小僧がいました。1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワした・・・ものが、何と1960年代に紛失し、こちらはレプリカだそうです。ちなみに小便小僧の由来は諸説ありますが、有名なものとしては、ジュリアンという少年が、侵略者が城壁を爆破するための爆弾の導火線に小便をかけて消し、町を救ったという伝説があります。
日本を含め、世界各地にある小便小僧の総本山(?)が、コレというわけ。
シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫像と並んで、「世界三大がっかり」と称されますが、多くの人でにぎわっていました。とりあえず有名な小便小僧が見られたので、個人的には大満足です。
さて、そのすぐ近くのお店にて。やはり、ベルギーと言えばベルギーワッフルでしょう。店員の女性の方が、こんなサービスをしてくださったのですから、買うしかありません!(カメラの角度をもう少し上にしておけば・・・)
日本ではありえない大きさ!そして、トッピング!!
結局、左を私が、右を味野さん、秩父路号さんが食べました。あまりにもクリームの量が多く、ワッフル本体にたどり着くのが一苦労で・・・。
そして道に迷った末に、王立モネ劇場に到着。1700年に創立した、ヨーロッパ随一のオペラ劇場で、1830年8月25日には、スペインの圧政に立ち向かうナポリ人女性が主役のオペラ「ポルチチの口の利けない女」の上映中をきっかけに、ベルギーによるオランダ(ネーデルランド連合王国)への独立運動が起こり、最終的に独立を勝ち取りました。
つまり、ベルギーの歴史を語る上では欠かせない場所なのです。
ちなみにモネとは、フランス語の「お金」( la monnaie )に由来。元々この場所に、造幣局があったためです。