10.EU議会、EU委員会、そしてEU本部へ
王宮などの東側は新市街で、現代的なビルが建ち並んでいます。何やら不思議な像もありますが・・・。
さらに東へ進み、何やら歴史的な建造物とガラス張りのビルが見えてきました。歴史的建造物のほうは、シューマン駅の旧駅舎。どうやら、つい最近に鉄道が地下化され、駅舎だけが保存されたようです。
そして、後ろはEUの建物。うむ、これまでの旧市街の建物とはまったく異なる現代的なビル。
さらにその奥が、EU議会です。ブリュッセルに来たからには、ぜひヨーロッパ連合の中枢を見ておきたかったので、非常に感動しました。大きいですねえ!
さらに少し北に行くと、EU本部と・・・。
EU委員会が向かい合って建っています。
EU委員会(左)とEU本部(右)。EU本部では、ラトビアのユーロ加盟がPRされていました。
振り返るとそこには、ロベール・シューマン(1866〜1963年)の胸像が。ルクセンブルク出身、ドイツ育ちのフランスの首相・外相という、なかなか日本では考えられない経歴の政治家ですが、そうしたこともあって、戦後はドイツとフランスの和解に努め、外務大臣時代には、ジャン・モネの計画を採用し、ドイツに石炭と鉄鋼業を共同で運営することを要請(シューマン宣言)。これが、欧州石炭鉄鋼共同体の基礎になり、やがて欧州連合に発展しました。
シューマンの胸像の奥に広がるのが、1880年に万国博覧会会場跡地に設置されたサンカントネール公園。凱旋門を中心に右手がサンカントネール博物館、左手が王立軍事博物館です。サンカントネール博物館は、4つの部門に別れ、第1部門がエジプト、ギリシャ、ローマの古代文明展示、第2部門がインド、東南アジア、中国、アメリカ、ボリネシアの展示、第3部門がベルギーの考古学、第4部門がヨーロッパの装飾芸術という展示。
・・・気になる、すっごく気になる・・・のですが、時間の都合を考えると、王立軍事博物館との二者択一。
しかし王立軍事博物館は今回の旅行の主目的の1つですので、これを外す選択肢はありませんでした。
それでは、入口へ向かうために凱旋門をくぐります。自動車と比較していただくと、その大きさがよく解ると思います。