26.アントワープ中央駅
長いようで短かったオランダ、ベルギー、ドイツ旅行もついに最終日。行きと同じく、オランダのスキポール空港から帰還するのですが、午前中はベルギーのフランドル地方を代表する都市の1つ、アントワープへ出撃することにしました。ちなみにアントワープは英語読みで、現地ではアントウェルペンという表記が一般的です。
まずは早朝、タリスに乗車して、軽食をいただきます。
そしてアントワープ中央駅(アントウェルペン中央駅)に到着。
まだ明るくなっておらず、不思議な雰囲気の駅ですが、お分かりになるでしょうか?地下2階、地下1階、地上2階にホームを持つ重層構造になっているのです。ヨーロッパの「中央駅」は行き止まり式の終着駅が多く、アントワープ中央駅も同じ構造でした。
このため折り返し運転が必要だったのですが、1998年から大改良工事を始め、地下に新しい路線を設置して、他駅にそのまま直通できる配線にしたことで、歴史的建造物の駅舎を保護しながら、列車の利便性を高めたわけです。
それでは、先に駅の外観からご紹介しましょう。駅舎は1905年に建てられたもので、今から100年以上前の駅舎。とは言え、古建築が多いヨーロッパの中では比較的新しい?
別角度から。鉄道駅とは思えない、実に重厚で優美な姿。
内部に入ってみましょう。右手がホームへの入り口ですが、どこかの壮麗な教会に来たかのようです。それもそのはず、国王レオポルド2世の肝いりで建設されたものだそうで。
こちらはホーム側から駅舎の入口を撮影。
そして、こちらがホームの様子。1階は商業施設で、地上2階(現地では+1と案内)は従来同様の行き止まり式です。
地上2階ホームから駅舎裏側を。
それでは、アントワープ中央駅で撮影した鉄道の数々を。
こちらのホームは屋根の端がガラス張りになっており、明るい雰囲気に。
ブリュッセルでも見かけた、ユニークな前面の車両。
先頭車どうしが連結されると、このとおり密着。乗客の転落防止に繋がりますね。
相変わらず落書きは酷いものです。
レトロな車両もやって来ました・・・が、これも落書きが。いやはや、どういう神経をしているのでしょうか。あと、ここまでやられたい放題の鉄道会社というのも。