引き続きソウル市内。
1枚目は有名な
光化門(クァンファムン)。
朝鮮王朝を建国した
李成桂(り・せいけい=イ・ソンゲ)によって建てられた韓国初の正宮である景福宮(当時はなんと12万6千坪)の正門です。
しかし景福宮は、豊臣秀吉の朝鮮侵略で破壊され長らく放置。1865年に再建されるも、またまた日本の侵攻で破壊され、ここに朝鮮総督府が置かれたのは有名な話です。つまり、日本が朝鮮を支配する、ということを明確に表したんですね。
そして日本撤退後も使われた旧朝鮮総督府の建物は1995〜96年に解体され、一方で王宮であった頃の姿を少しずつ復元。この光化門は、1968年に復元されたものです。
そしてその直ぐ側にあるのが
ソウル市庁舎。
1926年の建築で、いわゆる「日帝時代」の建築です。ただ、解体された旧朝鮮総督府と違って「周りの景色とも調和し、建物自体にも保存の価値がある」として文化財に指定されています。
ちなみに写真は2002年のワールドカップの時のものですので、大きなサッカーボールが。ワールドカップの時は、ここでは真っ赤なユニフォームを着た韓国サポーターで埋まったことで有名で、まさに戦争から平和の時代を見続ける建物といえるでしょう。
それから、3枚目は世宗路に立つ
李瞬臣(イスンシン)の像です。豊臣秀吉軍を苦しめたことで韓国の英雄的な扱いになっているんですね。ただし、彼は
小西行長の撤退を叩こうとして戦死し、生きて凱旋は出来ていません。