(6)シンガポール動物園
さて翌日。今度はタクシーでシンガポール動物園に向かいます。場所はマリーナ・ベイサンズなど中心部からは30分程度で、タクシーで2000円〜3000円といったところ。地下鉄の駅も無いことは無いですが、距離がかなり離れているので、多人数の際はタクシー利用が無難なようです。
シンガポール北部に位置し、マレーシアとの国境にも近いシンガポール動物園。高層ビル群を抜け、森林が豊かな地域にありました。で、まずは朝ごはん。動物園入口にあるケンタッキーフライドチキンで頂きました。ハンバーガーとチキン2ピースを頼んだところ、両方ともセットメニューだったようで、こんなことに。逆に、飲み物はコーラが苦手な私は、別料金でオレンジジュースを頼む羽目になりました。
・・・うん、日本のケンタッキーのほうが美味しいですね、ハイ。
さあ、シンガポール動物園へ入ります。
ここは動物たちの自然環境を極力再現しているのが特徴で、1つ1つの園舎が広く、そして柵は草木で隠したり、殆ど見えないような糸みたな色彩のものを使うことで、自然な感じで動物を見ることが出来るのが特徴です。
追々、動物大図鑑に反映していこうと思いますので、ここでは気になったものを掲載します。まず、こちらはホワイトタイガー。ベンガルトラの白化型です。
歩行者道も独特な空間ですね。
私が特に見たかったのが日本では絶対に見られない「バビルサ」。
マレー語とインドネシア語でバビがブタを、ルサがシカを意味します。角のように見える、オスの上顎犬歯は肉を貫き鼻の天辺から突き出ているという、非常に面白い動物です。なんと、頭に突き刺さって死んだ奴もいるとか・・・。
頭部をアップでどうぞ。
・・・で、動画でも撮影して動物図鑑に反映するぞー!と意気込んだのですが、もうここで白状しておきます。シンガポール・チャンギ国際空港で荷物の整理をしているうちに、見事にビデオカメラを忘れてきてしまいました。その後、秩父路号所員に英語で忘れ物の問い合わせまでしてもらいましたが、無いものは、無い。いやん☆
しかもタイの洪水の影響で価格が急上昇中という・・・ブツブツ。
オ、オホン。とりあえずビデオカメラの代替は後で考えるとして、話を元に戻しましょう。
こちらはオオカンガルー。まったくやる気の無い、日本の動物園のカンガルーとは一味違います。
マントヒヒだらけ!
アカアシドゥクラングール。よこはま動物園ズーラシアのホームページによると、ベトナム戦争の時に、米軍によって散布された枯葉剤によって生息地の大半を失って数が激減したと言われており、生存が極めて危険な状態にあるとのこと。戦争で被害を被ったのは人間だけではなかったわけです。
フサオマキザル。日本の動物園の場合、だいたいサルの仲間は狭い檻の中に入れて、なんだかよく見えない状況にされているので、シンガポール動物園の公開方法は動物たちにとっても、鑑賞する側にあっても有難い限りです。
(*デュークさん撮影)
シンガポール動物園は、色々なところで動物のショーが行われています。
(*デュークさん撮影)
ケープペンギン。(*デュークさん撮影)
リャマ。
キメアラヒキガエル。堂々とした姿で鎮座されています。
シロガオサキ。
オオコウモリ。こんなに間近でコウモリを見たのは初めてで、しかも目の前を飛んでいくのですから凄い。
ミドリニシキヘビ。正直、ヘビは苦手な私ですが、これは目を惹かれました。(*デュークさん撮影)
それから、これも日本では見られないコモドオオトカゲ(コモドドラゴン)。これまで唯一見ることが出来た上野動物園から、このシンガポール動物園へ繁殖のために貸し出されているそうですが(繁殖には成功したようです)、この個体が該当だったりするでしょうか?
ライオン。吼えているのか、あくびをしているのかは、皆様のご想像にお任せします。(*デュークさん撮影)
特徴的なアタマがステキなホオジロカンムリヅル。
などなど、もちろん日本でも見られる動物も多いですが、展示方法がサファリパークと日本の動物園の中間みたいな感じで、実に楽しいものでした。ああ、ビデオカメラをきちんと持って帰っていれば・・・。また国内でも良いので、リベンジしたいものです。
ちなみに動物園の後半戦は大雨との戦いでして、なかなか悪戦苦闘。雨が弱まるのを待ちながら、屋根のあるところから屋根のあるところへ移動するという、結構大変な行軍でした。
ところで、このシンガポール動物園に隣接してナイト・サファリという施設もあります。こちらは、夜間のみ開園する珍しい動物園で、夜行性の動物たちの活発な姿を間近で体験できるようです。ガイドブックにはシンガポール動物園とセットで・・・とありましたが、シンガポール動物園を周るだけで疲れますので、別の機会にしたほうが無難だと思います。