9.台北その4:総統府とその周辺

 いよいよ最後のページになりました。
 このあとは、台北市内の近代建築をた〜っぷりと堪能しながら、帰路に就くことになります。さらば台湾!大黒屋さんも台湾旅行のページで書いていましたけど、(全ての人がというわけではないでしょうけど)基本的に親日国家です。今後益々、よりよい関係を作り上げていければ良いですね。

○総統府・中正紀念堂周辺

景福門
 昨日も夜景を見た南門。
旧台湾総督府医学専門学校(現、台湾大学医学院)
 1907年築。非常に優雅な雰囲気の近代建築。ただ、全景を撮影しようとすると至難の業・・・。
台北帝国大学医学部付属医院
(現、台湾大学医学院附設医院旧館)

 1916年築。まるで東京駅を思わせるような赤レンガの建築で、設計は近藤十郎。現在も病院として現役で、正面中央にあるホールなどは見ごたえ十分。
台北帝国大学医学部付属医院
(現、台湾大学医学院附設医院旧館)

 正面部分をアップ。曲線を随所に使用したデザインが非常に美しい。
二二八和平公園
 総統府や中正紀念堂近くにある広大な公園。緑が豊かで、人々の憩いの場になっています。
台湾鉄路 第1号蒸気機関車
 公園内には台湾鉄路最初の蒸気機関車が保存されています。1887年にドイツで製造されたものを輸入し、活躍してきました。
砲台跡
 蒸気機関車の隣には、かつての砲台跡が。
旧児玉総督後藤民政長官記念館
(現、国立台湾博物館)

 1915年築。二二八公園内には、ギリシャ風の歴史系博物館があります。元々は台北府城天后宮があった場所でした。
旧勧業銀行台北支店(現、台湾土地銀行)
 1933年築。歩道部分に整然と並ぶ列柱は威厳があります。なお、勧業銀行は台湾の農業における開墾や灌漑設備の整備を中心とした融資を行っており、現在の台湾土地銀行の母体となっています。
旧勧業銀行台北支店(現、台湾土地銀行)
 歩道部分(前にも紹介しましたが、台湾は歩道の上まで建物がせり出しています)を歩き、上を見上げるとこんな感じ。
台北駅方向を見る
セブンイレブンにて
 まるで日本にいるかのような牛肉麺の宣伝。・・・美味しそう。
街並み
街並み
台湾銀行
 1938年築。総督府の隣に建つ、こちらも迫力ある近代建築。
台湾銀行
 建物は非常に大きく、側面はこんな感じ。
旧台湾総督府(現、総統府)
 1919年築。夜景は前に紹介しましたが、昼間は昼間でやはり美しい。広々とした道路も印象的です。ちなみに、森山松之助、長野宇平治の設計。
旧台湾総督府(現、総統府)
 奥には台湾銀行が見えます。
旧総督府高等法院(現、司法大廈/司法院)
 1934年築。井出薫の設計で、空襲の目標にならないよう、このような色彩になったとか。総統府の南隣にあり、総統府に隠れがちですが、中央塔などアーチ窓など、見所は満載です。
旧台湾信用組合(現、合作金庫銀行)
 独特な前面デザインが特徴的。また、正面中央上に2匹のフクロウの装飾が施されており、これは昼は職員が、夜はフクロウが財産を守る、という信用の意味がこめられているとか。
旧台北公会堂(現、中山堂)
 1936年築。昭和天皇の即位を記念して造られたもので、台湾における日本の降伏式は、ここで行われています。
旧台北西門市場(現、紅劇場)
 1908年築。日本時代、公営の市場として建てられたもので、正八角形という特殊な形状。現在は1階が喫茶店、2階が劇場となっています。地下鉄(MRT)板南線西門駅から直ぐの場所にあります。
板南線西門駅周辺
 ずいぶん長距離を歩いているよう見えますが、新光三越が写真左手に見えますとおり、実は台北駅周辺をぐるぐると周っているだけだったりします。
台北駅
 実はようやくまともに撮影した台北駅。ホームの数は少ないですが、駅舎はとにかく巨大ですね。
台鉄弁当(昼食)
 台湾鉄路が今度投入する、JR九州885系「かもめ」タイプの新型車両を表紙にした弁当。鉄道ファンとしては買わねばなりますまい(笑)。
台鉄弁当(昼食)
 中身はこんな感じで、排骨、湯葉、野菜、茶鶏蛋から成ります。色彩は正直言って非常に地味ですが、味は適度な濃さで非常に美味しい。味付け卵も良いですね〜。
さらば台北
 いよいよ観光を終え、高速バスに乗って台湾桃園国際空港へ向かいます。川を渡り、台北市郊外へ。
台湾桃園国際空港
 最近出来たターミナルらしく、非常に明るく開放的。
全日空
 こうして台湾旅行を終え、全日空の飛行機に乗ります。
上空
 
上空
 
機内食
 昼食を食べて余り時間がたっていないような気もしますが、夕食をいただくことになりました。機内食に慣れていない私には、量も味もちょうど良かったですが、グルメなムスタファさんには、猛跡一歩、といったところだったようです。
 さあ、これにていよいよ台湾旅行も終了。
 ご愛読有難うございました。