なお、屋台にはそれぞれ、酢、ナムプラー（魚醤）、砂糖、唐辛子が置いてあり、自分の好みの味付けにして食べるそうだ。自分にはそのままでも十分美味しいのだが、ナムプラーをほんの僅か入れた。

　一方、スタスさんは八戒斎ということで食べられない。

　八戒斎というのは、仏教の基本である五戒（不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒）に衣食住においての具体的な戒めを加えたもの。五戒に加え、装身具を身に付けず歌舞を見ない、高くて広いベッドに寝ない、昼を過ぎて食事を取らないの三つ。在家信者は普段五戒を守り、布薩の日に八戒斎を守らねばならない。

　そしてホテルへ。
　これからタニヨーさんのお寺に行くまでは、このホテルを中心に動く。ダブルベットでかなり広い。一人で使うにはもったいないくらい。ところどころ壁が剥げていたりはするが、日本のビジネスホテルよりすこしいいくらいだろうか。

　電源はそのまま使えた。アダプターの必要もない。すこし安心。フィルムの持ち込み制限やX線チェックが気になり、デジタルカメラを持ってきたのだが、反面電源がないとただのお荷物になってしまう。

　念のために漢方薬を一包み飲む。体調を崩すと何もできなくなるから。
　明日から、いよいよ観光が始まる。