FS ALn668気動車
フィレンツェSMN駅に停車中のALn668型1900番台
(写真:フィレンツェSMN駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1983年保有会社:FS(トレニタリア)
最高速度130km/h
●解説
ALn668型気動車は1956年から1983年の間にイタリア国鉄のためにフィアット社が製造した一両単体のディーゼルカーである(ただし2400番台の40両はブレダ製)。1954年にイタリア全国で使用できる標準的なディーゼルカーとして旧型車両を置き換えるため実に27年もの長期に渡り様々な亜種が製造された(合計で785両)。全国中の地方路線、非電化路線に投入されていき、キハ40形のイタリア版といってもいい(ちなみにキハ40形は888両製造)。ALn663型とはほぼ同形式だが、内装が違う点で区別されている。上写真はALn668型の第三世代の1900番台であり、1975年から1976年の間に42両が製造された。前世代のALn668との相違点はドアが車両中央に一つではなく、二ドアになった点、それに伴い車両が22.1mから23.5mに引き伸ばされた点などがある。
ちなみにこの形式にはテールライトが存在しないので、最後尾のヘッドライトに毎回手動で赤いフィルターを取り付けなければならない。 (解説:秩父路号)