FS E.402B電気機関車
ローマ・テルミニ駅に停車中のE.402B型(FS標準塗装)。
(撮影:秩父路号)
●基本データ
デビュー年:1998年保有会社:FS(トレニタリア)
最高速度:220 km/h
●解説
E.402B型はE.402A型の進化形といえる電気機関車で、運転席や制御機器が一新された。A型と同じくアンサルド・トランスポルティ社によって、80両(101〜180号機)が1998年から2000年の間に製造された。また、A型が3kV DCのみ対応だったのに対し、B型は25kV ACにも対応しているため、イタリアの高速鉄道路線網でも運転が可能。複数電源に対応すべく新しく制御機器を積んだために重量が89トンに増え、定格出力は5600kWに減り、最高速度は200km/hとなっている(6000kWは出せるが、30分間のみ)。
139〜158号機の20機はフランスの1.5kV DCにも対応しており、イタリア〜フランス間の国際列車を担当している。これらの機関車は「フランチア(イタリア語でフランスの意)」という愛称がつけられ、パンタグラフも3つ備わっている。
A型と同じく客車特急列車の牽引を担当しており、UIC-Z1客車やグラン・コンフォート客車とよく運用される。中にはフレッチャビアンカの専用塗装を纏った機関車も存在する。
(解説:秩父路号)