ミュンヘンの地下鉄Uバーン〜ドイツ〜


○解説

 ミュンヘンで地下鉄を走らせる計画はナチ政権下の1930年代からあったが、第2次世界大戦の勃発とともに中止。1965年に工事が再開され、72年のミュンヘン・オリンピックに間に合うように、急速ピッチで進められた。1971年10月の運行開始以来、U1〜U6の6つの路線が開業した。
 ミュンヘンの地下鉄は並走区間が多く、6つの路線が3つのペアになって運行されている。路線網の総長は約101km(全て標準軌)、区間内は最高80km/hで運行される。運行間隔はほぼ5分置きとなっている。
 使用車両は旧型のタイプAとB、そして新型のタイプCが運行されていて、現在旧型の置き換えが進んでいる。上写真が中央市場のマリエンプラッツ駅に停車するタイプC(正式名称MVG Baureihe-C)。2002年に導入された新型車両。6両固定編成で運行している。(その他、詳しくは写真で解説)
(解説&撮影:秩父路号)

●ギャラリー


タイプB(MVG Baureihe-B)の車両。1980年代に登場した旧型の車両。2両固定編成で、通常では3編成6連で走っている。

開業当時から使われているタイプA(MVG Baureihe-A)。タイプBと同じく2両固定編成で、3編成6連で運行している。

タイプAとBの混合編成も見られる。
これらの車両のドアは正式には半自動だが、老巧化等が原因で実質手動となっている。

マリエンプラッツ駅での案内板。

ミュンヘナー・フライハイト駅の様子。奥にはタイプCの車両が見える。

タイプCの車両は筒抜けで、車両間の行き来が自由にできる。

列車は第3軌条から電力供給を行っている。

下の青い「U」がドイツでの地下鉄(Uバーン)のシンボル。

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