中国高速鉄道CRH2型電車


○解説

 中国高速鉄道CRH2型電車は、中華人民共和国鉄道部(中国国鉄)が導入した高速車両の1つで、日本の新幹線E2系1000番台をベースにした。初期型であるCRH2Aは60編成が導入された。なお、他のCRH型車両と共に、「和諧号」(和諧=調和の意)と呼ばれる。現在、以下のタイプが存在。
(上写真:CRH2−021A/上海虹橋駅にて)*21は編成番号

●CRH2A

 最初に投入されたグループで中国各地で広く使用。8両編成で、4M4T。

 最初の3編成は2006(平成18)年に川崎重工で製造され、第4〜第6編成は日本製部品を中華人民共和国にて組み立て、その他は中国の四方機車工場がライセンス製造したものである。

 営業開始は2007(平成19)年1月28日からで、上海南駅〜杭州駅、上海駅 - 南京駅で運用された。当初の最高速度は160km/hであるが、ほどなく250km/hと、所定の最高速度になった。

●CRH2B

 CRH2Aの16両編成版。

●CRH2C (CRH2−300)

 8両編成で、6M2Tに変更して300km/hに対応・・・と言いつつ、なんと350km/hで使用。その他の変更点は、前照灯やパンタグラフカバーなどの増設、内装の変更など仕様が変更された程度で、速度向上に劇的な改良は無い。

 北京南〜天津の京津城際鉄路などで使用されるが、想定を超える運用について川崎重工とJR東日本が抗議し、「責任を求めない」と中国より念書を取った。

 なお、CRH2A、CRH2C共に5号車が食堂車である。

●CRH2E

 16両編成で、中間車のうち13両を寝台車(軟臥車=1等個室寝台車・4人用各10室)とした寝台新幹線。両端の先頭車は2等座席車で、8号車は食堂車。外観はCRH2Cと同様のスタイルである。

 営業上の最高速度は250km/h。
(撮影:白いパパ/解説:裏辺金好)

派生型のCRH2C。上写真はCRH2−71Cである。(写真:上海駅 以下撮影場所同じ)

CRH−77C

CRH2−62Cとの2編成連結。

同じくCRH2Cどうしの連結。

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