視聴率ならぬラジオの「聴取率」とは?
担当:こうちゃん
「視聴率」って言われると、テレビであの番組が視聴率○○%とったとか、瞬間最高視聴率は〜など、スポーツ新聞や芸能ニュースで報道されるので結構ご存知だと思います。では、ラジオにも視聴率に近いものがあるのか、といわれるとあります。それが「聴取率」といわれるものです。
放送地域内(東京の場合、東京駅を中心とする35km圏内が対象)において、ラジオを聴取した人(聴取者、リスナー)が何パーセントいたかを調査した数値です。調査は視聴率の調査でおなじみの「
ビデオリサーチ社」が担当します。
もちろん、視聴率と同じく聴取率が悪い番組は打ち切りもあります。ただ、これは電波状況で聴けない局が存在してしまう以上、偏りも発生します。ちなみに、調査対象は10〜69歳、ビデオリサーチ社では聴取率調査結果の一部を公開しています。
→http://www.videor.co.jp/data/index.htm からIDを取得すると見れます。
本来、視聴率ならばランダムに選択された家庭(ただし、マスコミ関係者、芸能人、芸能関係者、国会議員、都道府県・政令指定都市の議員や首長がいる世帯は除外)にデータ測定用の機械を家庭に設置し、電話回線でデータを調査会社に送信します。
しかし、ラジオはそういうわけにいきません。というのも、ラジオはカーラジオや携帯電話、100円均一で買えるような携帯ラジオでも聴取できますので、テレビのように機械を設置というわけにはできません。そこで、
・首都圏(東京駅を中心とする半径35Km圏内)
・関西圏(大阪府、京都府、兵庫県の45市5町)
・中京圏(愛知県、岐阜県、三重県の45市28町1村)
で、はがきによる調査を実施しています。ちなみに、選出方法は視聴率と同じ。
ちなみに、実施期間は関東圏が偶数月の中旬、関西圏は4月・6月・10月・12月、中京圏は年2回(6月、12月)のそれぞれ1週間〜2週間で調査します。なお、コミュニティFMやこれに該当しない都道府県は自主調査やビデオリサーチ社で調査します。
調査中期間(
レイティング期間といいます)には、調査対象にあたるラジオ局はスペシャルウイークと称して放送機械メンテナンスを停止し、普段メンテナンスしている時間にも放送を実施したり、プレゼントの商品や金額がいつもより多くなるラジオ番組に有名ゲストがかなり多く登場などがあります。
大概はゲストを連発させるほうが多いですが、リスナー宅へ訪問したりする企画をする局もあります。
ちなみに、基本的にパーソナリティがこの調査期間中であるについて発言はしません。
(ただ、一部の番組では発言することもある)
もちろん、スペシャルウイークに関することには批判もそれなりに存在するわけですが・・・。
【参考サイト】
wikipedia-聴取率 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B4%E5%8F%96%E7%8E%87
ビデオリサーチ社 http://www.videor.co.jp/service/radio/index.htm