国土地理院で昔の航空写真と古地図を楽しむ
○はじめに
中央省庁のウェブサイトを私用で閲覧することは殆どないと思いますが、国土地理院のウェブサイトは別格。中でも地図・空中写真閲覧サービス https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1 と、古地図コレクション https://kochizu.gsi.go.jp/#terms は見ごたえ抜群。詳しくはリンク先を見ていただくのが早いのですが、それぞれを少々ご紹介しましょう。
(執筆:裏辺金好)
○昔の航空写真で変遷を楽しむ
まずは航空写真(空中写真)のコーナーから。見たい地域を日本地図をズームして表示して、左メニューの分類で「空中写真」にチェックを入れます。今回は横浜駅から桜木町駅周辺について見てみると、なんと昭和19年から現代にかけてまでの空中写真が揃っていることが分かります。まずは昭和19年の航空写真を見ていきましょう。ダウンロード及び引用元を明記すれば使用することも可能です。それにしても、線路だらけ・・・。
拡大してみましょう。こちらは現在の横浜駅周辺。海岸線沿いには貨物ターミナルが広がっています。
桜木町駅周辺。根岸線はまだ開通していません。
それから昭和41年。当たり前ですが航空写真の精度も向上していますね。そして、次第に進む埋め立て・・・。
横浜駅周辺。
桜木町駅周辺。1964(昭和39)年に磯子駅まで根岸線が開通しています。
昭和52年の航空写真はカラーになっており、より貨物路線の多さが実感できます。
今こんな風景だったら、鉄道マニア的にはどれほど楽しいことでしょうか。
扇形機関庫を発見!!
桜木町駅周辺も凄い状態です。
ついでに昭和60年の札幌駅。高架化工事真っただ中です。
昭和50年の長野駅周辺。当然、北陸新幹線はありませんし、長野電鉄は地下化されていません。
昭和49年の京都駅周辺も。
どうしても線路に目が行ってしまいますが、現在の梅小路公園には国鉄の梅小路駅(貨物)がありました。
最後に昭和50年の博多駅周辺。ちょうど山陽新幹線が博多駅まで開業した時で、上空から見ても設備はピカピカですね。