パソコンでよい音を出すために
    
    担当:桜乃明日華
    
    
       
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           3.選出〜お金をかけて機材を買うということ〜 
              スピーカーとヘッドホンの場合 
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次は、スピーカーとヘッドホンの選択ですが、スピーカーは主に2種類あります。
      
       ・アンプ内臓スピーカー
       ・アンプが別に必要なスピーカー
      
       パソコンにくっつけるという目的で販売されているものは基本的にはアンプ内蔵スピーカーです。
       MA-10D(ROLAND)などがそれにあたります。ほかにもONKYOやPANASONICからもいくつか発売されています。
      
       リスニングという観点からすれば、それぞれに特徴があり、それなりにいいものであれば、 音質やサイズ、好みで買っていただければいいと思います。目安は10000円程度だと思います。それ以上、あまりに安いものについては、あまりお勧めできないです。
      
       音楽製作をする人に限って言えば、モニター系のスピーカーを買うべきでしょう。 YAMAHAのMSPシリーズやFostexからもいくつか発売されていますが、桜乃が使っているMSP-3でさえ、2本28800円という価格だったので、ちょっと値がはるかもしれません…(^^;;
      
       次はヘッドホンですが、値段と性能の釣り合いからいえばSONY MDR-900STなんかはお勧めだったりします。 自分はSENNHISERのHD414というレトロな感じのヘッドホンを使っています。目安は5000円クラス、10000円クラス、15000円〜、で大体において性能の差があるように思えます。
      
       主に、SONY、AudioTechnica、AKG、SENNHISER なんかが、ほかのメーカーに比べると割といい音を出しているように思いました。(パナソニックは厳しいかも…?)
      (※ヨドバシカメラ(大阪)のヘッドホン視聴コーナーで聞いたところ。)
      
       さて、注意してほしいのは、ヘッドホンを「どこにつなぐか」ということ。 パソコンのサウンドカードには、ヘッドホン端子がついていないことがあったりします。
      
       Line端子にそのままさせば音はなりますが、あまりいい状態とはいえない場合がありますので、 そういう場合には間に、コンポやDTM音源、ミキサーなんかを挟むといいと思います。
      
    
    
       
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           4.実践〜機材の能力を100%発揮させるということ〜 
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       1,2でも一部触れたことですが、機材が持つ実力を100%発揮させるには、 いくつか注意すべきこともあるわけです。(^-^
     ・機材の直列つなぎはできれば避ける
      ・スピーカーはリスニングポイントを考える
      ・ヘッドホンをさす場所を考える
      ・生活音等のノイズを減らす
      ・端子部の接触不良がないようにする
      ・粗悪なケーブルを使わない
      
       リスニングポイント、はスピーカーによって異なりますが、 本人を中心に同心円を描き、前方左右30°(本人を含めて正三角形を作る)
      というのが、一般的といわれています。スピーカーの高さもあまりに下とかあまりに上とかでは、性能を発揮しづらいので、リスナーに近い高さに配置できると
      よいと思います。
      
       端子部の接触不良を防ぐためにする措置としては、数百円で買えるキャップをしておくことや、定期的に接点復活剤等で手入れをする、というのが効果的だと思います。粗悪なケーブル、をどんなものか定義するのは難しいですが、とりあえず右と左(RCAとかの端子だと)ぐらいは同じ長さのケーブルを使ってください、程度のことです。
      
    
     ※こだわっていけばきりがないので割愛です。桜乃はケーブルの良し悪しについては特に気にしていません。おそらく1本1万のケーブルとか使っても、わかんないだろう、さすがにそこまで耳は肥えてないので…、ということです。(^^;;
      
      ほかにも、機材を運用していく上で基本的なこともいくつかあげておくと、
     ・起動の順番を考える
     
       スピーカーからパソコンの順番につけると、多くのサウンドカードでは、 「バチッ」といった音がなることがあります。これはスピーカーを
      いためてしまう原因になるので、できる限りしないほうがいいといえます。
      
       同じく、終了の順番も考えましょう。
      
      ・ケーブルの抜き差しは機材の電源を切ってから
      
      これも同様の理由からです。
      
      ・音量は徐々に上げていく。音量を大きくしたままスピーカーの電源をつけたりしない。
      
       使い終わったらつねにゼロが基本です(^^
      
       運用の上で最後にひとつ「初心者が陥りやすい罠」としていくつか例を挙げると、
      
      ・なんでもかんでもできるかぎりブーストしてしまうこと
     
       たいていのPC用スピーカーについている、高音、低音の調節するツマミ。 あれを、とりあえず全開にして音をならす、ということ。 あまりやりすぎると、本来のいい音を削いでしまう可能性がでてきます。 
      ブーストはほどほどに。割れるような、スピーカーのレベルを超えた音も スピーカーを痛める原因の1つです。
     ※ストレス発散で大音量かけるときにはまた別の話…?(^^;
     
      ・なぜだかスピーカーの数を増やそうとすること
      5.1ch等の規格に沿っているものはいいとして、PCからなぜかスピーカーが 4つ、6つと生えている場合。コンポの場合も同じで、同じ端子部から
      スピーカーを2つ以上つなげてある、などなど。これもよくないですので、やめたほうがいいです。
     ※キチンとした規格に沿っていればヨシなのですが…(^^;
    
       補足として、Windowsにおいてできることを追加するならば、
     ・音量を適切にする。
     あまりに小さい音で出力して、スピーカー側で引っ張る(音量を上げる)と、 ノイズの量が多くなります。逆に、大きすぎると、スピーカーの入力の時点で
      限界を超えてしまって割れた音が出る、ということになります。
      
       音量は適切に設定しましょう。
     
      ・ソフトウエアで行うイコライザー、サラウンドはあまり推奨しません。
      WinAMPにはイコライザが、WindowsMediaPlayer7などにはSRSサラウンドや、 バスブーストなどの機能がありますが、別に質が悪いというわけではないんですが、 
      キチンと作ってある「元の音」に何らかの「加工」をするわけですから、 原音再生を目指す上ではあまり好ましくないかもしれません。
    
       さて、あなたのPCの音環境を良くするための指針にすこしでもなったでしょうか…?(-_-
      
       これを機に、音について考えてみる、ということもいいんではないかと思います。