大体のストーリー原案がしっかりとしている場合は、 ＭＡＰを作ってしまう事が重要です。
　マップはそれぞれの使用するツールによって、作れる限度が異なりますが、考え方は基本的に同一であるので、 ＭＡＰを作成する作業と言うよりも、 その考え方について、講釈させていただきます。

　ＭＡＰは重要度別に作成するのですが、 一番必要なのは、全体が真っ黒のＭＡＰです。 これはＭＡＰ番号の最後の方に３−４つ程作成すると良いでしょう。 これを私は『あんまく』と呼んでいますが、 オープニングや幕間、エンディングテロップに利用します。

　続いて主人公が元々いた城や街、後、ストーリーで重要と思われる部位を優先的に作成し、 その上で、旅先で立ち寄る小さな村や町を作成すると良いでしょう。
　

　世界マップの様なモノが作成できる場合は、最初に大陸を作成し、その上で、森や山を配置していくと良いのですが、 もし、初めてツクールなどでゲームを作成される場合は、余り広くしすぎないように注意して下さい。

　逆に世界マップが作成できないツールである場合は、 初心者用の狭いマップが用意されていると思うので、 そちらを利用される事をお奨めします。

いわゆるダンジョン系は城や街を作成した後に作るようにして下さい。マップ番号を整理する都合上、その方が作業効率が良くなるためです。

　さて・・・・
　父王と兄を家臣に殺され、挙げ句に国を追われ、信頼していた仲間や部下を失い、 そして、婚約者たる姫様の居る隣国まで、襲われたという、不幸極まる第二王子の話、というストーリーに基づくと・・・・まずは王子居たの城と街、隣国の姫様の城と街は最低必要ですね。

　それとどの様に王子が復権するのかにもよりますが、 アンチ勢力や第三者勢力の拠点も作る事になりますね。となると、

　主人公の城マップ
　その街マップ

　姫様の城マップ
　その街マップ

　王子派の拠点

　王子を助けるかもしれない勢力その１のマップ

　王子を助けるかもしれない勢力その２のマップ

　等を先に作成しても良いでしょう。

　後は王子が復権するためには軍資金等も必要かもしれませんから、 そのパトロンとなる商人達の自治都市があっても良いかもしれませんね。自治都市を幾つか作成し、それぞれに同盟都市を持たせて、それぞれが反目しあっている状態というのも面白いかもしれません。

　さて、重要な城や街を作成したら、 汎用性の利く基本的な街マップと村マップを用意しておきましょう。

　いわゆるダンジョンの作成ですが、 とりあえず、必要になるのは、
　王子が城から脱出するときに利用した隠しの抜け道

　姫を救出する時に用いる城の抜け道

　他にも必要と思われる通路や洞窟を何種類か作成すると良いでしょう。

　さてイベントの作成をやっていきます。

　イベントは使用するツールにより完全にまちまちです。ＲＰＧツクールのイベントは村人から宝箱、 或いはストーリーに対して全てをイベントとしています。

　イベントの作成は非常に多岐に渡り、応用次第では実に様々な事が可能になります。 例えば会話時にキャラの顔グラを表示させ表情も変えられるという方法を
初代のダンテ９８で実施した例もあります。これは顔データを用意して縦、後、右、左、毎に違う顔パーツを使用すると出来ます。

　そして重要イベントなどの会話時に画面の左右等に配置させて、 キャラが話すのに合わせて、スイッチを入れ替えし、 顔表示と表情を変えていきます。この方法を利用して作られた恐らく最初のゲームが『ダークフォース』というゲームでした。 これは主にログインソフコンという雑誌で投稿連載されていたＲＰＧです。イベントはただ、その通りに利用しても変哲のないモノにしかなりません。

　それでは面白くないですね。 そこでイベントには様々な趣向を凝らして、 ゲームを盛り上げたいと思います。

（次回に続く）