花粉症のお話(2)原因花粉の種類
担当:裏辺金好

●はじめに

 今回は花粉症の原因となる花粉について、その種類や地域分布を見ていきます。他の人より微妙に花粉症が長く続く人、スギ花粉シーズン以外で花粉症に苦しむ人、必見ですぞ!!

●花粉症の原因の花粉

 色々ありますが、代表的な物を見ていきましょう。スギは除外します。地域名は分布地域を表します。また、月は代表的な物で、地域差がありますのでご注意あれ。

 1.ハンノキ・・・・1〜4月(日本全土)  2.ヒノキ・・・・3〜4月(福島以南の本州・四国・九州)  
 3.オオバヤシャフジ・・・・3〜4月(関東以西・紀伊半島)  
 4.コナラ(ドングリの木)・・・・4〜5月(北海道、本州、四国、九州)
 5.クリ・・・・5〜7月(北海道西南部・本州・四国・九州)  6.ギシギシ・・・・5〜8月(日本全土)
 7.ブタクサ・・・・8〜10月(日本全土 元はアメリカの植物)  
 8.カナムグラ・・・・8〜10月(日本全土 荒れ地に多いツル草)
 9.ヨモギ・・・・9〜10月(本州、四国、九州) 10.ススキ・・・・9〜10月(本州、四国、九州)
 11.セイタカアキノキリソウ・・・・10〜11月(日本全土 元はアメリカの植物)
 
などなど・・・このほかにもイネ科の植物でいくつかあります。こうやってみると、12月以外は何かしら花粉を飛ばしているわけで、敏感な人は全部に引っかかってしまうんですね。また、案外北海道は安全そうですが、さてさてどうなんでしょう?

●花粉対処法

 木はもうどうしようもないですが、この中であげた雑草関係。自宅にある物なら、なるべく除去することをお勧めします。あとは、前回述べたとおり。

 そうそう、前回は述べませんでしたが、高価なマスクよりも、使い捨ての安くて良いマスクの方がいいです。マスクにつく花粉もどうしても出て来ますし、何より衛生面でもいいのです。

●その他

 花粉症の原因となる植物だけを例にとれば、近畿・中国・四国・九州が、その他の地域よりも多くなっています。ただし、スギ花粉だけを見てみれば関東での植え方は尋常ではなく、かなり辛いです。どうも見たところ、寒い地域は花粉が少なそうですね・・・・。

 また、スギについては現在林野庁で花粉の少ないスギを開発中です。これが普及すれば、だいぶ花粉が少なくなりますが・・・・そうはいっても、まだまだ当分先のことになりそうですね。では、いよいよ次回で花粉症のメカニズムを解説します。

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