花粉症のお話(2)原因花粉の種類
担当:裏辺金好
今回は花粉症の原因となる花粉について、その種類や地域分布を見ていきます。他の人より微妙に花粉症が長く続く人、スギ花粉シーズン以外で花粉症に苦しむ人、必見ですぞ!!
色々ありますが、代表的な物を見ていきましょう。スギは除外します。地域名は分布地域を表します。また、月は代表的な物で、地域差がありますのでご注意あれ。
1.ハンノキ・・・・1〜4月(日本全土) 2.ヒノキ・・・・3〜4月(福島以南の本州・四国・九州)
3.オオバヤシャフジ・・・・3〜4月(関東以西・紀伊半島)
4.コナラ(ドングリの木)・・・・4〜5月(北海道、本州、四国、九州)
5.クリ・・・・5〜7月(北海道西南部・本州・四国・九州) 6.ギシギシ・・・・5〜8月(日本全土)
7.ブタクサ・・・・8〜10月(日本全土 元はアメリカの植物)
8.カナムグラ・・・・8〜10月(日本全土 荒れ地に多いツル草)
9.ヨモギ・・・・9〜10月(本州、四国、九州) 10.ススキ・・・・9〜10月(本州、四国、九州)
11.セイタカアキノキリソウ・・・・10〜11月(日本全土 元はアメリカの植物)
などなど・・・このほかにもイネ科の植物でいくつかあります。こうやってみると、12月以外は何かしら花粉を飛ばしているわけで、敏感な人は全部に引っかかってしまうんですね。また、案外北海道は安全そうですが、さてさてどうなんでしょう?
木はもうどうしようもないですが、この中であげた雑草関係。自宅にある物なら、なるべく除去することをお勧めします。あとは、前回述べたとおり。
そうそう、前回は述べませんでしたが、高価なマスクよりも、使い捨ての安くて良いマスクの方がいいです。マスクにつく花粉もどうしても出て来ますし、何より衛生面でもいいのです。
花粉症の原因となる植物だけを例にとれば、近畿・中国・四国・九州が、その他の地域よりも多くなっています。ただし、スギ花粉だけを見てみれば関東での植え方は尋常ではなく、かなり辛いです。どうも見たところ、寒い地域は花粉が少なそうですね・・・・。
また、スギについては現在林野庁で花粉の少ないスギを開発中です。これが普及すれば、だいぶ花粉が少なくなりますが・・・・そうはいっても、まだまだ当分先のことになりそうですね。では、いよいよ次回で花粉症のメカニズムを解説します。