これが鉄道模型だっ!
今度は久しぶりに鉄道関係。ただし、模型ネタです。私が鉄道模型が好きと言うことで、「どこで売っているのか」「どうやって動くのか?」「いくらなのか?」と訊かれることがよくあります。そこで今回は、そんな疑問を微妙に解消しちゃいます! ん・・・微妙?
さて、本題に入る前に鉄道模型とは何か? それは、忠実に鉄道の世界を縮小した物です。それは車両にとどまらず、レールはもちろんのこと、駅とかホームとかビル、マンション、バス、一軒家、道路などなど、いわゆる我々が生活する空間の物を 一定の基準で縮小して製品化されています。そのため、鉄道模型はジオラマ造りにも必要なアイテムとなっています。そんなわけで、線路脇に生えている雑草まで模型化されています。
また、元々鉄道模型というジャンルはヨーロッパのもの。古くは幕末、まだ鉄道のない日本に蒸気機関車の鉄道模型がプレゼントされ、幕府の役人を驚かせたのは有名な話です。
一口に鉄道模型、と言いますが、国際的に決められた縮小するスケール・サイズ基準によって、いくつかの種類に分けられます。日本で一番普及しているのはNゲージ(写真左 実際のサイズは写真より一回り大きいぐらい)。日本の場合、基本的に150分の1で縮小されています。
ただし外国のNゲージや新幹線は160分の1です。何故かというと、現実の新幹線と欧米の鉄道は1435ミリの幅のレール(広軌)を走り、日本の在来線は1067ミリ(狭軌)を走るため、Nゲージで同じ線路の上を走るためには在来線をちょっと大きめにサイズ縮小する必要性があるんです。
また、NゲージのNは、線路の幅が9mmであることから英語の9(Nine)の頭文字に由来。ちなみに当然、Nゲージ規格に合っていれば世界中のどんな車両も走らせることが可能です。
また、80分の1、87分の1で縮小されている物をHOゲージ・16番ゲージといいます(実を言うと、縮小スケールはバラバラなのです)。
当然、Nゲージより大きいのでスペースをよくとりますし、お値段もかなり高い。模型の車両には、ライトのつく奴とかモーターがついている奴など、様々な役割の車両があって、それぞれお値段が違いますが、プラスティック製品で先頭車両の場合、Nゲージが2000〜3000円だとすると、HOゲージでは10000円ぐらいします。
ただし、材質もNゲージではプラスチックが主流ですが、HOゲージでは本物の鉄道の質感に近づけるため「真鍮」という金属・・・ですかね、とにかくそう言う物を使用している物が多く、この場合は一気にお値段が20000円とか、30000円とか、凄い物になると10万円とか・・・・。こうなると完全に金持ちの道楽ですね。
因みにこの他にこんな種類があります。
Zゲージ・・・・220分の1。レールの幅は6.5ミリと最小。ドイツのメーカーが開発。もっとも日本ではお目にかかることはほとんどありません。
Oゲージ・・・・32ミリのレールの幅に、アメリカでは48分の1、イギリスは43.5分の1、その他ヨーロッパと日本では45分の1です。
Gゲージ・・・・22.5分の1で、レールの幅は45ミリ。もっとも現実には、これ以上大きい物をまとめて差すことが多いです。
他にも色々ありますが、ここでは割愛しましょう。
鉄道模型で何をするか? 人によって色々趣味は異なりますが、主にこの3種が代表的な遊び方。もちろん、3つとも組み合わせている人もいます。
1.運転する・・・鉄道模型は、レールの上に電気が流れて、それによって車両についているモーターで模型が動きます。また、先頭車にはライトがつくのが大半で、実際の車両と同じ雰囲気が味わえます。さらにオプションで室内の電気をつけることも可能です。
2.ジオラマ造り・・・自分が訪れた風景・場所・架空の空間などなど、鉄道模型の製品を使って作ります。近代都市から昭和30年のあの風景など、様々な物が作ることができます、が、当然本格的な物を作ろうとしたらかなりの力量を要求されます。
3.コレクション・・・日本や世界を走る鉄道車両を模型を使って収集します。そして例えば、山手線とドイツのTGVが隣に並ばせる!なんて事も可能です。また、製品化されていない車両を、腕に自信のある人は自分で既存の車両を改造したり、色を塗り替えたりします。
鉄道模型はどこで売っているか? 首都圏や関西圏だと、まずはデパートのおもちゃ売り場で売っていることが多いです。特に池袋の東武百貨店のDKステーションでは、オリジナルの製品を製作して販売しているほどです。あとは、基本的にはプラモデルを売っている店でしょうか。と言っても色々ありますが・・・・例えば大阪ならジョーシンのキッズランド、東京なら「さくらや」や何故かビックカメラの有楽町店のみ、秋葉原のラオックスのアソビットシティ・・・・。全国ではトイザらスなどなど。
地方だと、基本的には個人がやっている、やはりプラモデルなどと並行して売っている小さな店が大半になります。
もしくは、メーカーの中には通販で販売していたり、小売店の中にも通販制度、さらにはネットショップまで色々あります。また、中古で鉄道模型を売っている店もあります。ちなみに、よ〜く探してみると20%引き〜30%引きで売っている店もあります。例えば関東だと「ユザワヤ」「さくらや」なんかがそうですね。鉄道模型は高いですから、なるべくならそう言う店を探すことをオススメします。どうやって?もちろん、ネットで検索をかけてください。
因みに、写真はレールの模型です。こんな感じで、いくつかのサイズに分かれて製品化されています。もちろん、直線レール他にカーブのレールやポイントなど、色々ございます。
先ほども少し述べました、値段の話です。果たしていくらするのか??ということですが・・・実際には千差万別です。
ただ、もっとも普及しているNゲージについては、だいたい4両セットが1万円〜1万3000円、7両セットが1万5000円の前後です。しかし、最近はマニアが出来栄えにうるさくて、メーカーはリアルに造り、それに従い値段もウナギ登りと言った状態。もう少し初心者の人にも配慮してもらいたいものです。マニアもいちいちうるさいです。おだまりっ!
その他、建物の模型の値段とか、レールの値段とか・・・その辺は、いよいよ模型店で直接確かめてくださいな。
では、鉄道模型はどうやって始めたらいいのかっ?
それはですね、まずはどこのメーカーも基本セットと言うのを販売していまして、一通り運転したりホームを置いたりするために必要な製品を何パターンかにまとめて販売しています。因みにそのメーカーですが、Nゲージで代表的なのは、TOMIXというTOMYトミーのグループ企業のブランド、KATO(関水金属)、GM(グリーンマックス)、MODEMO(プラモデルで有名な長谷川製作所のブランド)、MICRO ACE(有井製作所)など、HOゲージだと天賞堂(宝石メーカーとしても有名)、カツミ、エンドウ、それから実際に鉄道の車両も製造しているなど日本車輌の夢工房など・・・。・・・まあ、書いてもしかたないですね。
岳飛さんが掲示板に書き込まれていたことですが、例えばNゲージの場合150分の1。これがガンダムのプラモデルだったら144分の1です。並べても大きさにそう違和感はありません。この他ミリタリーシリーズとか、ほぼ同じ縮小サイズなら色々組み合わせることが可能です。逆に鉄道模型愛好家じゃなくて、軍事系のプラモデル等の愛好者の人が、ジオラマ造りの一環として鉄道模型も導入・・・と言うことも出来るんです。他にも、鉄道は一切使わず、お寺とか城とかを並べてジオラマ造り等々・・・遊び方は様々!
てな訳で今回の話は終わりです。しかし、趣味はお金が本当にかかりますねぇ・・・。