隣人達からのちょっとしたご招待
(上) 「月」を観測しよう!
最近サークル(天文)で勉強会をやって惑星を担当しました。てなわけでちょっとネットに公開してみようと思います。
上下第2回で、今回は「月」の話です。
これを読んで、是非月を観測してみてください!
月、過去の地球の隕石からの盾に成ったり、生命の進化にかかわっていたり、この衛星がないと今の人類は存在できない。これがないと暦作りが大変になり、星の運行で暦を作ろうと天文学がかえって発達する・・・かもしれない・・・。
月の暗い部分、海の配置の仕方は何かの模様に見えることがある。中国では兎の姿が刻み込まれていると考えて、月のことを玉兎と呼んだ。日本では例の兎の餅つき、古代中国ではガマ(蛙)が見えるとしている。ヨーロッパでは巨大なカニ、アフリカでは月の顔に絶世の美女の横顔が写っていると考えた。他に、ワニとかロバとか怪人とか怪物の姿が見えるという考え方もある。
月のクレーターと一口に言ってもいろいろなものがある。月の大型クレーターのたいていは周辺が多角形の形を持つグラーベンクレーター(代表例プトレマイオス、クラビウス)というものである、地球のクレーターに似たカルデラクレーターは円形で光状を伴うものが多く目に付きやすい代表例はコペルニクスやティコ。気泡クレーターは小さな穴をあけたようなクレーターで、晴れの海のリンネがその代表格。がんばってスケッチしてもいいかもしれない。
クレーターから伸びる明るく輝いた放射状の線を光状とよぶ。他に山脈、クレバス(地溝)、断層、ドーム(おわんを伏せたように盛り上がった地形)があるが、そこまで確認できるかどうか・・・。
月は地球の周りを27日7時間あまりの周期で公転している。それて同じ時刻に眺める月の位置は、毎日毎日、星々の間を少しずつ東へ移動し続けていることがわかる。月の移動の平均値は一日当たり 360÷27.322
≒ 13.2°となり、一時間では約半度となる。地球から眺めたときの月の見かけ上の大きさは角度の約半度であるから、月は一時間ごとにほぼ自分の大きさだけ東へ位置をずらしていく。毎晩、月を観察すると星空に対しては日々東へ移動していっている。
月齢とは新月(朔)の瞬間を出発点として、それから経過した時間を日単位で示したものである。例えば月齢2.3日なら、新月後2日7時間たっていることを意味している。満月は月齢約14.8日ごろとなり、月の満ち欠けが一巡りするのに月齢で29.5日で終わりになる。つきを観測したときの月齢Sを観測時間t(24時間制)で表すと、S=正午月齢+(t-12時)/24時で求めることができる。月齢Mのつきのおおよその南中時刻は12+0.8Mで求められる。