U.C.0080〜 機動戦士ガンダムC.D.A.若き彗星の肖像
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作品データ DATA |
漫画 2001年〜角川書店ガンダムエースで連載中
単行本 現在10巻が発売中。
作画 北爪宏幸
原案 矢立肇・富野由悠季
宇宙世紀0080年、ジオンは敗北し、一部は、総帥ギレン・ザビの弟であるドズルの娘、ミネバを連れて地球から遙か遠くの小惑星アクシズへと逃れる。その中に、ジオン軍のエースパイット・
シャア・アズナブルもいた。
そして、シャアはアクシズの指導者
マハラジャ・カーン提督の娘で、後に事実上のネオ・ジオンの指導者となる
ハマーン・カーン(14歳)と出会い、シャアはハマーンはすっかり気に入られてしまう。
さて、マハラジャは当面情勢を見守る方針をとっていたのだが、
エンツォ大佐を中心とする強硬派は、その方針に反発。戦争が終わり、堕落した連邦を倒すなら今だと、再び連邦と戦おうと策謀を巡らす。アクシズ内で何か不穏な動きを察知したマハラジャは、ハインツ少佐を偵察に出すが、連絡が途絶える。そこに、エンツォ大佐が密かにおびき寄せた連邦艦隊が出現。血気盛んなハマーンの一声で、アクシズは徹底抗戦を開始。エンツォ大佐の思惑通りに事は進み、ハマーンは専用のNT用ドムで、シャアも試作型MA「ゼロ・ジ・アール」で部下のアンディ、リカルド(Zガンダムでのアポリー、ロベルト)と共に出撃。
ところが、おびき寄せた連邦艦隊のMSジムは、アムロ・レイの戦闘データをコピーした改良機で、実践に不慣れなアクシズのMSは苦戦を強いられ、エンツォ大佐は苦い顔をする。シャアは、ジムが格闘に不向きなことを悟ると、アクシズのMSをアクシズ本土に接地させ、格闘に持ち込みやすい体勢を確保。戦いを互角に進めさせることに成功。一方、ハマーンは連邦艦隊を沈めるべく、愛機シュネーヴァイスに乗って、単機で敵陣奥深くに切り込みに行く。
しかし、弾切れとなり囲まれたハマーンは気絶する。
そこになんとか援護にきたシャアは、ゼロ・ジ・アールを連邦艦隊の旗艦のブリッジの目の前で停止し、
メガ粒子砲の照準を合わせ、連邦艦隊に降伏を認めさせることに成功する。
戦後のアクシズでは、エンツォ大佐の策略によって、シャアは名誉職であるミネバ王女の皇室警護隊の初代長官に祭り上げられ、一方でエンツォはハマーンを体制に取り込むべく、彼女を王室に入れることを提案する。ともあれ、こうしてアクシズは平穏を取り戻した。
しかし、そこにジオン本国からオクサーナ・ボギンスカヤという若き女性がシャアに接触を始める。
どうやら、ジオン共和国の独立にたいし、建国者・ジオン・ズム・ダイクンの息子であるシャアに一役買ってもらいたいという願いのようだが、シャアは乗り気でなくのらりくらりとかわし、また、シャアにすっかり恋をしてしまったハマーンは、オクサーナとシャアの関係が気になって仕方がない。
そんなある日、連邦軍の捕虜達の一部が護送の最中に反抗を開始し、アクシズのシステムを乗っ取る。
軍人のIDを使えなくなるようにし、アクシズの兵士達を扉の内側に閉じこめ、脱出を企てたのだ。予想外の攻撃にアクシズ側は、出撃したハマーンが人質に取られるなど大混乱状態に陥る。しかし、体勢を立て直したシャアはハマーンを救出し、連邦兵の乗ったサラミスを撃沈。何とか事なきを得た。しかし、この事件の対応をめぐりエンツォ大佐とシャアの確執は深まっていく中、シャア大佐たちはハマーンをつれてジオン本国へ視察を行う。
シャアは一年戦争に負けた後、何をしていたかな?という予想・・・・という設定の元に描かれているという話です。後のZガンダムでは、すっげー怖い人物として登場するハマーンですが、この作品では14歳ということもあり、ロリロリに描かれています。ほとんど、その傾向のファンサービスとしか思われず、フィギュアまで出てる状態。・・・と、最初の頃はあまり好きではなかったのですが、策謀渦巻くアクシズ内部、反抗を企てる連邦軍の捕虜、そしてジオン本国へのシャア一行の視察など、だんだん、面白い作品に。それでも、ちょっとお色気描写が多いのは「?」ですけど(笑)。
なお、北爪氏は機動戦士ガンダムZZ、機動戦士ガンダム・逆襲のシャアのキャラクターデザインを担当しています。
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