2011年11月25日〜27日 三仏寺投入堂・有田川鉄道公園ほか鳥取・京都・和歌山の旅


さて、この日は大阪からスタート。元々は、201系の発車シーンや、尼崎で特急「こうのとり」をムービーで撮る気満タンだったのですが、充電しておらず、全く動かないという状況に断念。 とりあえず10時に京都駅で友人の味野源次さんと合流する予定で、なおかつ事前にカメラのレンズを京都のヨドバシカメラで購入するというミッションを抱えたまま、朝はグダグダに動くことにします。 まずは大阪環状線の野田駅で少々撮影。まずは201系と・・・。

223系による紀州路快速。

285系特急「オーシャンアロー」を後追い撮影。うむ、予想外に上手く撮影できた(笑)。ところで、なんかオレンジ色の大阪環状線列車が随分減ったような。

続いて京都駅へ向かい、183系特急「きのさき」を撮影してみることに。ちょっと荒業を使いまして、乗っている221系の先頭から二条〜円町間で強引に撮影。うむ、さすが前面展望の良い221系です。意外と良い感じで撮影できました。 それにしても、JR西日本リニューアル色の183系も好きだった自分としては、あの塗装が見られなくなったのは残念。

そして円町駅に着くと、後続の列車は287系による特急「きのさき」「まいづる」。車内は悪くないと思いますが、やっぱりこのノッペリとした平面顔は面白くありません。 せめて681系や683系のように、何らかの帯ぐらい塗装できなかったのでしょうか?

さて、京都駅に帰還。先ほどの183系は今度は特急「はしだて」として折り返しをまっていました。残存している183系も、いつ消えるか解りませんので、またガッツリと撮影する日を設定したいものです。

さて、新しいレンズを購入して京都駅に戻ります。早速、EF210形による貨物列車を撮影。

続いて廃止が予定されているEF81形による寝台特急「日本海」を撮影。

客車を撮影。さて、果たして私にとってこれが最後の「日本海」撮影となるのか? というか乗っておきたい。

で、何となく103系奈良線を撮影。で、味野さんと合流してこれに乗り込みます。

そして稲荷駅で下車し、目の前にある伏見稲荷大社へ。これほど色々と京都を回っているにもかかわらず、未だにここには行った事が無かったので、鮮やかな朱の空間に驚きます。

ピカピカの楼門。あまりの美しさに新しそうに見えますが、なんと1589(天正17)年に豊臣秀吉によって造営されたもの。

拝殿と本殿もまた美しい!本殿がまた古いもので、1499(明応8)年の建築。

そして伏見稲荷最大の見所と思うのが、この鳥居だらけの空間。ここだけでも凄いものですが・・・。

さらに千本鳥居と呼ばれるエリアは、より一層鳥居が密集しております。

さらに今度は斜面に要塞のごとく、祠だらけの空間まで。

千本鳥居を抜けた後も、鳥居だけの空間が続きます。うひゃ。

こちらは「おもかる石」というものだそうで、灯篭の上にある丸い石を持って、予想より軽ければ願いが叶い、重ければ願いが叶わない・・・とか。 さて、伏見稲荷大社は山上まで続くのですが、時間の都合で省略。 そして、京都らしい一般的な観光はこれで終了し、アニメ「けいおん!」聖地めぐりを開始します。

さて、伏見稲荷大社の後は本日のメインイベントであるアニメ「けいおん!」聖地めぐりへと行きます。近年のアニメは実際の風景を取り入れていることが多いのですが、けいおん!では滋賀県豊郷町の豊郷小学校と、この叡山電鉄修学院駅周辺が特に登場しております。 というわけで、様々なシーンで登場するこの駅。・・・おお、アニメそのもの。 ただ、道路を渡った場所からも撮っておくべきだったと公開。また撮りに行きます(笑)。

ちなみに叡山電鉄の車両を撮ることも少ないので、この機会に撮影しておきます。・・・もっとも、帰宅後に旧塗装の車両がラストランをしていた事を知り、ガックリ。目では見ていたのですが、撮影し忘れた・・・。

それから少々道に迷いながら、こちらのマクドナルド北白川店へ。これもアニメでよく登場する建物です。赤い部分は作品中では緑色になっていますけどね。

普段は昼飯カットの私も、さすがにここで昼飯としました。

それから一乗寺駅へ行くと、何やらヘッドマークをつけた車両が。

叡山電鉄の「けいおん!」電車でした。京阪と異なり、とてもささやかではありますが、この時期しか見られないもの。偶然撮影できるとは思いませんでした。

発車シーン。ええ、ご覧の通り「ささやか」なラッピング車両です。

そして舞台は一気に滋賀県大津市へ飛びます(京都の「けいおん!」聖地めぐりは、夕方に再び実行)。浜大津駅では、地下鉄直通の鉄道車両が路面を行くという、お馴染みの風景が見れます。

そして味野さんは「けいおん!」記念乗車券(3000円)を購入し、そして京阪驚きの「けいおん!」ラッピング電車に乗ります。

全面ラッピング! 小田急F−trainがボツになった東京都では絶対にあり得ません。

内装も一部の広告を除き「けいおん!」関連で埋め尽くされております。

アニメの様々なシーンが掲示されていますね。

そして終点の石山寺駅に着き、じっくりと撮影を開始。

・・・は良いのですが、石山寺駅は先頭が撮り難い・・・。とりあず唯ちゃん。

ムギちゃん。

あずにゃん!

澪ちゃん。

そして律ちゃん!

・・・と、そこへ「まんが日本昔ばなし」ラッピング電車もやってきました。「けいおん!」電車ほどではないとは言え、こっちもラッピングが凄いです。

これですからねえ・・・。他にもこの路線、ガンダムAGEの全面ラッピングだとか、映画「源氏物語−千年の謎」の全面ラッピングも行っており、なんでもアリの走る広告媒体として注目の路線です。 存続が多少危ぶまれているだけに、とにかく色々な話題で集客して、経営にプラスになってくれることを願って止みません。余計な正義感タップリの市民団体からクレームが来ませんように。

さて、「けいおん!電車を見送ります。

前後左右でラッピングが異なっているだけに、この車両の反対側からの走行シーンも撮りたかったのですが、時間の都合で次の場所へ向かいます。 う〜む、お金は無いけどもう一度行きたい・・・。

さて、大津市で「けいおん!」電車を堪能した後は、東海道本線とタクシーを乗り継いで滋賀県豊郷町にある豊郷小学校旧校舎を見に行きます。

これぞ、アニメ「けいおん!」で主人公達が通っていた高校のモデル。もっとも、これに関しては私はアニメ以前より注目していたもの。

建物自体が非常に由来からして地元にとって大切な財産でして、この旧校舎は1937(昭和12)年、この学校の卒業生で実業家であった古川鉄次郎が、60万円(現在の物価で十数億円)という、彼にとっての全財産の3分の2の私財をなげうって建設したもの。

設計を担当したのは、ウィリアム・メレル・ヴォーリズで、この立派な校舎と講堂が完成しました。

古川さんの胸像。アニメではやりたい放題に色々な格好をさせられていましたが、本当はそんなことをやってはいけません。実に立派な方なのです。

ところが1999年に当時の大野町長が、新校舎の建設と、この校舎と講堂の解体を表明したことから、保存運動が勃発。裁判所による校舎解体差し止めの仮処分も出ますが、町長はこれを無視して解体を強行し、現地の作業員もなかなか強硬な態度だったことから、全国ニュースで大きく取り上げられます。

その後、町長リコール運動にまで発展しますが、大野町長は再選。結局、旧校舎の裏手に新校舎を建設し、こちらの校舎と講堂は保存という結果になりました。というわけで、いつか見に行ってみたいと思っていたのですが・・・。

これがまさか、アニメ「けいおん!」の聖地として注目されるとは。この日は、校舎の前では痛車大集合状態で、カオスな空間になっていました。


アニメでも登場していましたが、個人的にこの校舎の好きなところはヴォーリズによる「ウサギとカメ」の童話の再現。子供達へ伝えたいメッセージが、こめられているのに感動しました。地元の方々は、みんなこれを見て育っていったんですね。

こちらの教室は、創建時の雰囲気が復元されていました。

さて、最上階にある音楽準備室は完全に「けいおん!」空間と化しています。
これもアニメのまんまに再現。

わーい、部室だ〜。

はい、ギターも。

ティーセットも。

一方、音楽室では「けいおん!」の制服のコスプレに身を包んだ女性1人を男性2人が撮影に興じるという、少々アイタタタなシーンが飽きることなく延々と続いていたので、撮影できませんでした。トホホ。

それほど手が加えられていない建物もいくつか。

こちらは講堂。

校歌。あれ?、けいおん!の設定と違う・・・(当たり前だ。

見終わると夕暮れ。まさに「放課後」でございまして、ようやく校舎の前で撮影していた痛車も駐車場に引き上げてくださったので、正面から校舎が撮影できました。

さて、豊郷町内ではこういう飛び出し注意の看板が設置されているのですが。

唯に・・・。

澪に・・・。

ムギに・・・。

純ちゃんに・・・。と、「けいおん!」キャラクター総出演状態となっております。

バリエーション一覧。え、何こんなにあるの?と思ったら、流石に左半分はジョークのようです。しかし、そのうちやりかねませんな。そして、なぜ「けいおん!」の中に初音ミクが・・・?

ちなみに近江鉄道豊郷駅のホームに上がると、こんな看板もありました。

そして彦根駅に行きますと、近江鉄道のレールバスが、実に撮影しやすい場所に停車してくれていました。

近江鉄道沿線は、けいおん!聖地以外にも見所が満載なので、また訪問したいものです。とりあえず、豊郷小学校が見られて良かった。

彦根城は駅から遠景を撮影するだけで省略。

そして京都市に戻り、京阪三条駅から西へ。池田屋跡を見ながら歩き・・・。

けいおん!で楽器店として登場した、こちらのお店を少し見てみました。
ええ、アニメで描かれた地下1階には「けいおん!」コーナーが誕生しておりましたとさ。

本日ラストは祇園・・・の見学。一杯やりたいところではありますが、果たして幾らになるのやら。そして道も混んでいるので、早く京都駅に向かう必要があります。

暗くて撮影しにくいのが難点ですが、風情がありますねえ。京都らしい!

そして東京へ戻る味野さんを見送り、私はこのまま和歌山へと向かいます。
当初予定にはありませんでしたが、113系阪和色や381系特急「くろしお」の撮影をするべく、向かうのでございました。結果的に、先日で阪和線、紀勢本線から113系4連が引退したそうで、もう少しで記録の時機を逸するところでした。



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