2012年10月6日〜8日 石川・富山・福井紀行

〇10月7日


この日の朝は金沢城近くの尾山神社を久しぶりに見ます。ここは1873(明治6)年に加賀藩主前田家の藩祖である前田利家を祀る新しい神社として、金沢城の金谷出丸の跡地に建てられたもの。 神門は明治8年に建てられたもので、国の重要文化財。和漢洋の様式をミックスした非常に変わった形で、三層目にはステンドグラスまであります。そして、設置されている避雷針は日本最古だとか。

拝殿。早朝の誰もいない、静かな神社は気持ちがいいものです。

前田利家の像。

そして東神門は、金沢城の二の丸唐門を移築したもので、国登録有形文化財。金沢城の遺構として大変重要なものです。出来れば元の位置に再移築して欲しい・・・。

こちらは境内で保存されている辰巳用水の石管。最近思うのですが、江戸時代の上水道技術って凄いものだと思います。詳しく勉強してみたいものですね。

さて、ゼニガタ所員の車で一気にJR七尾駅へ。能登半島は遠くて、長らく行く機会が無かったものが・・・あれ?4月にも来たような(笑)。

そして、のと鉄道ホームから七尾線の415系を撮影します。

そして我々は、のと鉄道の永井豪キャラクターラッピング列車に乗車。

車内には永井豪先生の直筆イラストや・・・。

アニキこと水木一郎さんの直筆サインが飾られていました。御両名とも、乗車されたときに書かれたようです。

車内の様子。

そして西岸駅で途中下車します。

西岸駅といえば、もちろんアニメ「花咲くいろは」の主要な聖地。

駅には「花咲くいろは」のキャラクター達を使った金沢観光ポスターや・・・。

第一回「湯涌ぼんぼり祭り」の際のヘッドマークなどが展示。

もちろん駅舎も改めて撮影。「ぼんぼり」が掲出されていました。

ここで七尾駅方面のNT200形を撮影。

この車両は塗装、内装ともに個人的には非常に好きなもので、どこぞの単色化した寂しい塗装とはえらい違いです。

そして、また見ることになるとは思いませんでしたが、「花咲くいろは」ラッピング列車を迎撃。第2回「湯涌ぼんぼり祭り」のヘッドマークも掲出していますね。

停車中の姿を撮影し、車内に乗り込みます。

終点の穴水駅では、なんと団体客用に「永井豪キャラクターラッピング列車」が「花咲くいろは」ラッピング車と併結。

美女と野・・・。

我々もこれに乗って折り返すことにします。

車内は「ぼんぼり」が飾られ、湯涌ぼんぼり祭りに協賛。惜しむらくは、開催場所が「のと鉄道」とは大きく異なることでしょうか。 それにしても、アニメファンのみならず一般客、団体客とも盛況でした。平日はこれより閑散としているかも知れませんが、のと鉄道も随分と頑張っていると感じられる乗車率でした。頼もしい限りです。

さて、のと鉄道を楽しんだ後は車で一気に富山県内へ。富山県を代表する景勝地の1つ、雨晴海岸(あまはらしかいがん)へ向かいます。まあ、これだと正直「何が?」という感じですが・・・。

JR雨晴駅に設置されている看板を撮影しますと、その美しさがわかります。こうなっているときに、ぜひ撮影したいですねえ。冬に来るしかないのか。ちなみに雨晴の名前の由来は、源頼朝に追っ手を差し向けられ、京都から東北へ逃亡する源義経が、この近くの岩陰(義経岩)でにわか雨が晴れるのを待ったことに由来するのだとか。

直ぐ脇をJR氷見線が走っており、列車の時間をきちんと調べればよかったのですが、見事に忍者ハットリ君ラッピング列車の通過を見送る羽目になりました。 ちなみに氷見線のラッピング列車といえば、高岡市観光大使のキャラクター「あみたん娘」などをラッピング塗装した車両が登場したとか。

さらに南下して富山県高岡市伏木古国府にある勝興寺へ。私は一度行ったことがあるのですが、これがなかなか壮大な規模の寺で、古建築満載だったので、ぜひ味野さん、ゼニガタ所員に御紹介したかった次第。 巨大な本堂は1795(寛政7)年の建築で、国の重要文化財。その周辺の建築も軒並み重要文化財なのですが、絶賛修理中でして、残念ながら見ることが出来ませんでした。平成29年度までの期間で実施しているそうで、その威容を再び堪能できるのは、当分先・・・。

続いて射水市にある海王丸パークへ。こちら、以前にリン所員と訪問した場所ですが、帆船の初代「海王丸」(1930年進水)が保存されています。

そして側には、富山新港を横断する新湊大橋がいよいよ完成し、供用開始されていました。9月23日に出来たばかりだそうです。

続いて、あるものを狙うために高岡市&射水市の路面電車「万葉線」の終点、越ノ潟駅へ向かいます。レトロなこちらの車両も、今や意外とレア。

ちょっと乗車してみましょう。土日祝日は地元である射水市(旧新湊市)出身の落語家、立川志の輔さんによる車内アナウンスが行われています。乗り合わせた地元の方に「どや!」と御紹介いただきました。

そして東新湊駅で下車します。

狙うはこちら!ドラえもん電車。万葉線のMLRV1000形電車は、赤い塗装が標準形態なのですが、なんと青くなってしまいました。

もちろん乗車します。車内には運転台の後ろにドラえもんが・・・。

また天井にはキャラクター達のイラスト、側面にはドラえもんの道具が描かれています。

さらに、ドラえもんの背の高さを実感できる、こんな仕掛けも。記念撮影に最適ですね。

越ノ潟駅でも車両外観を改めて撮影しました。

後続の列車は、通常のMLRV1000形電車でした。

さて、ここからはゼニガタ所員お勧めの富山県営渡船に乗船します。当初行程には全く無かったのですが、先ほどの新湊大橋開通に伴い、廃止の危険性があるので、今のうちに乗っておいたほうが良いですよ、とのこと。 もともと富山新港が出来る前は、ここには道路や鉄道路線である射水線(富山地方鉄道)が走っていて、この射水線は万葉線につながっていたのですが(というか、現在の万葉線新湊駅までは射水線の一部)、港を作るために両方とも削られてしまい、この区間は廃止されてしまいました。 この代替として昭和42年11月、富山県が渡船運航を開始しました。とは言え乗り換えの不便さも合って、万葉線は何とか今も生き残っているものの、射水線は乗客減に歯止めがかからず、1980(昭和55)年に廃止されています。

さて、この富山県営渡船は、昭和61年4月からは無料化されており、なんとタダで乗ることが出来ます。

ちょっとした船の旅を楽しみながら、対岸に到着しました。

堀岡発着場の外観。さて、今後はどうなってしまうのでしょうか。

続いて、射水線の廃線跡を撮影。

そして・・・信じられないことに、ゼニガタ所員が湯涌温泉で「花咲くいろは」の、とあるオリジナルグッズを昨日買わなかったことを激しく後悔し、買いに行きたいと主張したので、向かうことになってしまいます。 まあ、折角です。美しく点灯した「ぼんぼり」を、昨日とは打って変わった静かな環境で堪能することにしましょう。

いや〜、本当に美しいです。アニメ発の設定とは言え、よく考えたものだと。

さて、金沢市中心部に戻り、ここで私が約7年前に食べて感動した「山さん寿司」の海鮮丼を御紹介。お二方とも満足いただけたようで、何よりです。

そして夜の金沢は夜景が美しい!まずは、ステンドグラスが鮮やかな尾山神社。

こちらは旧制第四高等学校校舎(現、石川近代文学館)。1891(明治24)年築で、国の重要文化財に指定。

1924(大正13)年に建てられた旧石川県庁を保存・再生した石川県政記念しいのき迎賓館。

このあたりは、いかにも県庁らしい重厚さですが・・・。

また明るいときの写真は別途紹介しますが、建物は半分ぐらいで切断され、裏側はガラス張りに。

そしてこの日は、広場で幻想的なダンスが披露されていました。音楽もかなり大きな音量でして、夜中にこれができるというのは凄いですなあ。うちの近所だったら、苦情殺到しそうですが・・・。 いずれにせよ、非常に素晴らしいものを拝見させていただきました。



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