銚子電鉄


●解説

 銚子電気鉄道は、千葉県銚子市で銚子駅〜外川駅6.4kmを結ぶ私鉄。1913(大正2)年12月28日に、地元が開業させた銚子遊覧鉄道(銚子〜犬吠)がルーツであり、これは4年で廃線となるが、1923(大正12)年7月5日に銚子遊覧鉄道の関係者らによって、銚子鉄道として銚子駅〜外川駅が再び開業するという、面白い経歴を持っている。

 1948(昭和23)年に銚子電気鉄道と社名変更。その後、利用者の減少に悩まされ続け、1969(昭和44)年には銚子市の助成が開始。1975(昭和50)年からは鉄道軌道整備法に基づく補助対象鉄道として、国・県・市による支援が開始され、何とか路線の命脈を保ってきた。

 1990(平成2)年に経営権が千葉交通から内野屋工務店に移り、その傘下に入ると、駅舎の改築や車両の大幅な塗装変更などでイメージアップ。しかし、1998(平成10)年に内野屋工務店が破産し、この損失を埋めるために、社長が銚子電鉄の借入金である1億1000万円を横領して逮捕。これにより千葉県と銚子市は補助金を停止し、金融機関の融資凍結を招き、銚子電鉄はいよいよ廃線の危機に見舞われた。

 そこでウェブページ上で「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」と正直に掲載し、銚子電鉄の大ヒット作である「ぬれ煎餅」の購入を呼びかけたところ、ネットやマスコミからの反響が凄まじく、銚子電鉄は大きくクローズアップされ、観光客の増加や関連商品の売り上げが上昇を実現しているが、経営状態は依然として予断を許さない状態である。

●車両一覧



▲デハ300形
▲デハ700形

▲デハ800形
▲デハ1000形


▲2000形
▲3000形

 
▲デキ3形
 

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