阪神電鉄7801・7901形


(写真:西大阪線 尼崎駅/撮影:デューク)

●基本データ

 デビュー年:1963(昭和38)年
 元・運行区間:阪神本線、西大阪線、武庫川線(7861・7961形)

●旧型小型車両を一掃した、新時代への幕開けとなった車両

 1963(昭和38)年当時、ラッシュ時には依然として戦前に製造された小型の旧型車両が多数運用されていた阪神が、その輸送改善を狙って登場させた車両。1970(昭和45)年まで製造されたロングセラー車両となり、阪神の一時代を作り上げた車両である。製造期間が長かったため、仕様は3種類に区分され、たとえば側面扉は1次車が片開きなのに対し、2次車、3次車は両開きとなっている他、3次車は事実上、7001・7101形の増備用として登場するなどの違いがある。

 現在、1次車はすべて引退し(一部は3000系に改造されたが、それも引退)、3次車は1990年より2000系へと改造。本形式として残存するのは2次車のみとなっていたが、2008(平成20)年7月に西大阪線に唯一残っていた車両が廃車になり、ついに全廃された。

 一方、7801形のバリエーションとして1966(昭和41)年に登場し、2両編成で運行可能とした7861・7961形というのも存在。こちらは7890・7990形と一緒に武庫川線で運用されていたが、2020(令和2)年6月2日に5500系リニューアル車に置き換えられて引退した。なお、阪神なんば線開業前は、当時の西大阪線でも活躍していた。

●7861形・7961形


(写真:武庫川線 東鳴尾駅/撮影:与太郎)


(写真:武庫川線 東鳴尾〜洲先/撮影:リン)

車内の様子
(撮影:リン)

行先表示器
(撮影:リン)

↑ PAGE TOP