南海電鉄7100系「めでたいでんしゃ」


最初に登場した「めでたいでんしゃ さち」。
(写真:南海本線 和歌山市駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2016(平成28)年
運行区間:加太線、南海本線(和歌山市〜紀の川)

●加太さかな線に登場した観光列車

 南海電鉄が加太線(愛称「加太さかな線」)用の観光列車として、7100系を改装したもので、現在は4種類が運転中。

 最初に「めでたいでんしゃ」となったのは7187Fで、加太を代表する海の幸「鯛」をモチーフに、外観は桜色をベースに「うろこ柄」とし、先頭部付近の側面に目を描いている。また、内装は座席シートに鯛の模様を散りばめたほか、漁網をイメージしたロールスクリーンや、魚の形をした吊り革を採用。さらに床は木目調とし、ドア付近に、泳ぐ魚をイメージした装飾を施している。後述する2本目が登場したのち、「めでたいでんしゃ さち」と名付けられている。

 2本目は7167Fで、2017(平成29)年10月7日から運転を開始。水色のラッピングで、のちに「めでたいでんしゃ かい」と名付けらている。

 3本目は7197Fで、2019(平成31)年3月31日から運転を開始。赤色のラッピングで、「めでたいでんしゃ なな」と名付けられている。「さち」「かい」の子供という設定で、3編成の頭文字をつなげると「さ」「か」「な」となる。

 4本目は7195Fで、2021(令和3)年9月18日から運転を開始。黒色のラッピングで、「めでたいでんしゃ かしら」と名付けられ、「なな」の兄という設定である。なお、和歌山市出身のミュージシャン・HYDEとのコラボレーション企画として、車内にHYDEのシルエットやロゴマークを配している。

 2016(平成28)年4月29日から運転を開始し、土休日は固定運用となっている。

●カラーバリエーション


2本目として登場した「めでたいでんしゃ かい」。
(写真:南海本線 和歌山市駅/撮影:ひょん君)

3本目として登場した「めでたいでんしゃ なな」。なお、2021(令和3)年7月22日から、「すみっこぐらし」ラッピングが追加されている。
(写真:加太線 紀ノ川駅/撮影:鐵)

4本目として登場した「めでたいでんしゃ かしら」。長い冒険から戻ってきた「さち」の兄という設定で、名前の由来は縁起物の「尾頭(おかしら)付きの鯛」と、船の船長などを意味する「お頭(かしら)」に由来。外観は、冒険船をイメージした黒色を基調としている。
(写真:加太線 加太駅/撮影:味野源次)

●「めでたいでんしゃ さち」内装など


(撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)

●「めでたいでんしゃ なな」車内の様子


(撮影:味野源次)

(撮影:味野源次)

●「めでたいでんしゃ かしら」車内の様子


冒険船をイメージし、甲板のような床を表現したほか、各所に音楽や宝、冒険のモチーフやデザイン。
(撮影:味野源次)

(撮影:味野源次)

(撮影:味野源次)

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