大阪市交通局1601形


(写真:緑木検車場市電保存館/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1929(昭和4)年
元運行区間:大阪市電各線、阪堺電気軌道、広島電鉄市内線

●最新技術を取り入れた意欲的な車両

 大阪市電初の鋼製低床ボギー車で、鋳鋼製ウイング式全コイルスプリングバネ台車を採用し、乗り心地の改善を図った車両で、100両が製造。戦前の大阪市電を代表する車両として活躍し、空襲で多くの車両が焼失する一方、残存もしくは復旧した車両が、戦後に更新工事を受けるなどリニューアルされて、長らく運用されていたが、大阪市電の各線が廃線になるのに伴い1967(昭和42)年に廃車された。

 一部は1651形などと共に広島電鉄750形として移籍したが、1987(昭和62)年までに全車が廃車となっている(1651形から750形になったグループは現在も活躍中)。また阪堺電気軌道121形として移籍した車両もあるが、2000(平成12)年に廃車となっている。

●車内の様子


(撮影:裏辺金好)

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