山陽電鉄2000系
イベント時に公開されることが多い2000系。
(写真:東二見車両工場/撮影:2面2000式様)
●基本データ
デビュー年:1956(昭和31)年●24両の中にこれだけの種類が!
山陽電鉄初の19m級高性能電車で、吊り掛け駆動方式の旧型車両置き換えのために登場。1963(昭和38)年までに24両が登場したが、様々なバリエーションが存在。登場時の形態について登場順に大別すると、次のグループになる。タイプ1 車体・・・普通鋼製 、前面・・・非貫通、側面・・・2扉、車内・・・ロングシート
タイプ2 車体・・・普通鋼製、 前面・・・非貫通、側面・・・2扉、車内・・・転換クロスシート(のちロングシート)
タイプ3 車体・・・セミステンレス製 前面・・・貫通、 側面・・・2扉、車内・・・転換クロスシート(のちロングシート)
タイプ4 車体・・・アルミ製 前面・・・貫通、 側面・・・3扉、車内・・・ロングシート
タイプ5 車体・・・セミステンレス製 前面・・・貫通、 側面・・・3扉、車内・・・ロングシート
いずれも、3000系へ改造された車両を除き1990年までに全車が廃車されている。
なお、タイプ4にあたる2013−2505−2012の1編成は、アルミ車体の車両のさきがけとして技術的に貴重な車両であることから、1990年の廃車後より東二見車庫に保管されており、本線上の走行は行わないものの、現在でもその姿を見ることができる。
また派生系列として、旧型700形に2000系の車体を載せて誕生した2700形と、それを3000系の機器に更新した2600系が存在していたが、2005(平成17)年に全て引退した。