2008年8月23日〜9月4日 総移動距離8000km!東北・北海道の旅

○プロローグ

 そもそもの発端は、私ことリンが今まで行ったことの無い場所に行きたい=北海道しか無いという極めて単純な発想でした。それを思い立ったのが今年の春頃で、それ以来あれやこれやと計画を練ってきました。

 この旅行において最も重要なのが「北海道フリーパス」の存在でした。これは連続する7日間、JR北海道内のほぼ全ての列車(一部例外あり)とJR北海道バスの一般路線バスが乗り放題となるもので、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」のような普通列車のみのきっぷでは道内を回るには時間が足りなさすぎるということでこのきっぷを使うことにしました。

 コンセプトは「できるだけ多くの愛称付き列車に乗る」。ついでに北海道への往路・復路ともそれに多少こだわったルートを選んだため、全体で12日間にも及ぶ壮大すぎるほどの旅行になってしまいました。

 そしてタイトルにもあるように総移動距離は鉄道での移動だけで8000kmを超えました。北海道に行くまでに2250km、北海道内で4500km、北海道から帰るのに1300km。日本って狭いようでやっぱり広いと実感させられます。

〇8月23日

〇第1ランナー 山陰本線普通(キハ126形) 下北条5:55 → 倉吉6:04

〇第2ランナー 山陰本線普通(キハ47形) 倉吉6:20 → 鳥取7:26


 今日から3日間は「青春18きっぷ」を主に使用していきます。実家の最寄り駅から長い旅が始まります。今日は距離的にも乗車時間としても本当に長いです。1駅だけ乗車し倉吉で乗り換え。

 余談ながら、左端に写る倉吉駅の陸橋は、駅の開業から5年後の1908(明治41)年に建てられたと思われる非常に古いもので、天井が低いのが特徴。柱に『鐵道神戸 明四十一』の文字がペンキ越しに確認できます。

〇第3ランナー 因美線普通(キハ47形) 鳥取8:10 → 智頭8:57

〇第4ランナー 智頭急行智頭線特急「スーパーはくと4号」(HOT7000系) 智頭9:21 → 上郡10:01


 鳥取駅に着いたところでちょっとした個人的なトラブルのせいで5分で乗り継げる普通列車を逃してしまいました。時刻表で調べたところ、智頭急行線で「スーパーはくと4号」に乗車すれば上郡で本来乗る予定の列車に間に合いそうだったので計画変更。少々余計な出費となってしまいました…が速い速い。振り子機能を存分に活かして山間部を駆け抜けていきました。

〇第5ランナー 山陽本線普通(115系) 上郡10:09 → 相生10:22

〇第6ランナー 山陽本線快速(221系) 相生10:23 → 姫路10:44

〇第7ランナー 山陽・東海道本線新快速(223系) 姫路10:57 → 米原13:21

〇第8ランナー 東海道本線普通(117系) 米原13:30 → 大垣14:06

〇第9ランナー 東海道本線新快速(313系) 大垣14:10 → 豊橋15:30

〇第10ランナー 東海道本線普通(211系) 豊橋15:34 → 浜松16:10

〇第11ランナー 東海道本線普通(313系+211系) 浜松16:12 → 熱海18:41

 この辺の解説が全く無いのは手抜きだからではなく全体から見て特に重要ではないため。可能な限り割愛していかないと全体の量が酷いことになってしまいます。もちろん、一気に東進するこの動きもそれはそれで面白いのですが…。

〇第12ランナー 東海道本線普通(211系) 熱海18:59 → 東京20:53


 熱海からの普通列車はグリーン車を選択。ホリデー料金で安いことと、普通列車を12時間以上乗り継いで精神的に疲れているだろうと言うことであらかじめグリーン券を購入しておきました。1階席は割と空いていて快適です。夜間なので外の景色もあまり関係ありませんし。

〇第13ランナー 中央線快速(E233系) 東京20:59 → 御茶ノ水21:03

〇第14ランナー 中央線快速(E233系) 御茶ノ水22:00 → 新宿22:09

 初日の汗を流すべく、一旦御茶ノ水駅で下車し近くの銭湯へ。東京へ来る時には夜行列車の乗車前もしくは乗車後にほぼ必ず利用しています。
 霧雨が降る肌寒い夜でしたが、ここで傘を買うと延々持ち歩かなければならないので我慢。しかし結果的にはどこへ行っても傘の手放せない天気が続くのでした。

〇第15ランナー  山手・東北・高崎・上越・信越本線快速「ムーンライトえちご」(485系) 新宿23:10 → 新潟4:51


 さて本日の寝床はこちら。2回目の乗車で下りは初めてとなります。6時間弱の乗車時間なので乗ったらさっさと寝ます。

〇8月24日

〇第16ランナー 越後線普通(115系) 新潟4:59 → 吉田5:53


 新潟もあくまで通過点。すぐさま接続列車に乗り換えますが、その行き先は吉田。この後乗る予定の快速「べにばな」までの時間を利用して弥彦線を訪れてみようと急遽予定に組み込んだルートです。

〇第17ランナー 弥彦線普通(115系) 吉田6:29 → 弥彦6:42


 弥彦駅はここから徒歩10分ほどのところにある彌彦神社の最寄り駅のため、寺社造りの豪華な見た目となっています。本来なら彌彦神社も含めもっとじっくり見ていたいのですが時間の都合で僅か5分の滞在。乗ってきた電車で折り返します。

〇第18ランナー 弥彦線普通(115系) 弥彦6:47 → 吉田6:51

〇第19ランナー 弥彦線普通(115系) 吉田6:54 → 東三条7:13

〇第20ランナー 信越本線普通(115系) 東三条7:17 → 新潟8:05

 弥彦から東三条・新津を経由して新潟へ。広島でもお馴染みの115系のリレーです。途中、いくつかの駅で新潟方面行き列車に対してカメラを向けている人が数人いました。「きたぐに」が目当てなのか、それとも貨物列車に珍しい機関車でも充当されたのか…。

〇第21ランナー 白新・羽越・米坂線快速「べにばな」(キハ52形+キハ47形) 新潟8:39 → 米沢11:35


 米坂線に唯一残る快速「べにばな」。運用次第でキハ52形やキハ58系が入ることもあり、いつかは乗りたいと思っていた存在です。…が、先日JR東日本から米坂線などに対して新型気動車キハE120形の投入が発表され、どうやらこれが最後の乗車となりそうです。

 米坂線は新潟県内では荒川に沿うようにして走っているため車窓もなかなかのもの…だとは思うのですが生憎の天気でほとんど何も見えませんでした。

 米沢駅に到着。ここにキハ52形とキハ47形の国鉄色がそれぞれ2両ずついました。乗車できなかったのは残念です。また、キハ58系国鉄色編成は新津運輸区の車庫に、キハ58形新潟色は今泉駅で行き違いをした普通列車の中間に挟まれていました。

〇第22ランナー 奥羽本線普通(719系) 米沢11:48 → 山形12:33

〇第23ランナー 奥羽本線普通(701系) 山形13:34 → 新庄14:41


 米沢から新庄と言うと大体は山形新幹線だろうとは思うのですが、普通列車でのんびり移動です。時間的にも余裕がありますし。
 上写真は米沢駅で撮影したもの。右の719系で移動しました。
 

〇第24ランナー  陸羽東線快速「おもいで湯けむり号」(キハ58系) 新庄14:57 → 仙台18:19西古川16:43


 国鉄色への塗装変更というのは全国各地で散発的ながら見られる動きでしたが修学旅行色への変更は予想外でした。
 指定席が取れないかもという心配はどこへやら、車内は5割前後の乗車率でした。ひょっとしたら先日の2回の地震の風評被害というものなのかもしれませんが、だとすると残念なことです。

 太平洋側に出ても雨が止むことはなく、むしろ川が濁るなど天候は悪化の一途を辿っていました。せっかく「おもいで湯けむり号」に乗車してもこれでは…。

 そして普通列車との行き違いのため岩出山駅に停車。しかし、その普通列車が来ないまま信号が青になり発車。不審に思っていたところ「西古川〜古川で大雨のため運転を見合わせており、この列車は西古川駅で運転を打ち切り代行バスに乗車してもらう」との車内放送が。そして普段なら通過する西古川駅で下車。そんなに激しい雨のようには感じられないのですが、ゲリラ豪雨というものでしょうか…。
 

〇第25ランナー 陸羽東線鉄道代行バス(JRバス東北) 西古川16:51 → 小牛田17:33


 手配されたバスに乗り込み、新幹線に乗り継ぐ乗客のために途中古川駅に寄り、そのまま小牛田駅へ。ここから先をどうしようかとバスの中で考え、小牛田駅17時33分発の仙台行き快速「南三陸4号」に乗り継いで仙台まで行こうと思っていました。しかし小牛田駅の掲示には石巻線でも運転が見合わされている旨が書かれており、仕方なく小牛田駅に留まることに。

〇第26ランナー 東北本線普通(701系) 小牛田18:40(12分遅れ) → 一ノ関19:26(10分遅れ)

〇第27ランナー 東北本線普通(701系) 一ノ関19:28 → 水沢19:52


 東北本線は定刻運転をしていましたがいつ影響が出るとも限らなかったので予定より1本早い列車で宿に向かうことにしました。と思った側から遅れが…。と言っても単発の遅れだったようで一ノ関駅での乗換は12分の乗り継ぎ時間が僅か2分になり、走らされる羽目に。

 一ノ関からの電車を途中の水沢駅で下車。今日の宿はここ奥州市水沢区です。

↑ PAGE TOP