恐竜・翼竜ガイド(4)竜盤類・鳥盤類とは?
○恐竜は2タイプいる!?
まず、上写真をご覧ください。白亜紀後期に生息した竜盤類獣脚亜目のスピノサウルスです。
一方、こちらは白亜紀前期に生息した鳥盤類鳥脚亜目のイグアノドンです。
多種多様な恐竜を分類するときに、まず大きく分類されるのが、竜盤類、鳥盤類です。分類が不明確なことが多い最古の恐竜類を例外として、すべての恐竜類はこの二つのどちらかに所属しています。図鑑や恐竜博で解説を見ていると必ず出てくる、この分類。このページでは、いったいどう違うのか、ご紹介していきましょう。
○腰骨に注目!!簡単な二つのグループに見分け方
恐竜の腰の骨は、腸骨の下に恥骨(頭側の骨)と坐骨(尾側の骨)がくっついて出来ています。そのうち、恥骨が前を向いているものが竜盤類、後ろを向いていれば「大体は」鳥盤類です。▼竜盤類の特徴
スピノサウルス
ゴルゴサウルス
・恥骨が前を向く。ただし、獣脚亜目のテリジノサウルス、ドロマエオサウルスなど例外多数。
スピノサウルス
・外鼻孔の下に穴がある。・・・と言っても小さい!!標本によってはつぶれてしまっているかもしれません。
ゴルゴサウルス
・眼窩の前の骨がカーブする・・・カーブの程度は様々。上写真だとわかりやすいですね。
<<所属するグループ>>
(1)獣脚亜目(ティラノサウルス、鳥類ほか)
▲ティラノサウルス
(2)竜脚亜目(ディプロドクスほか)
▲ディプロドクス
▼鳥盤類の特徴
エクイジュブス
・恥骨が後ろを向く。前歯骨(くちばしのような骨)をもつのも特徴。
<<所属するグループ>>
(1)鳥脚亜目(イグアノドンやパラサウロロフスほか)
▲アナビセティア
(2)装盾亜目(ステゴサウルスやアンキロサウルスほか)
▲トゥオジャンゴサウルス
(3)周飾頭亜目(トリケラトプスやパキケファロサウルスほか)
▲プロトケラトプス