・主人公であるアムロ・レイは、ガンダムの操縦は上手いものの、格好よくない・ワガママで、従来のロボットアニメにない主人公である。この設定はエヴァンゲリオンなんかが使っていますねえ・・・・。 ・同時に、主人公を管理するホワイトベースの艦長:ブライト・ノアさん(19歳)はイライラ・・・。可哀想な若き中間管理職・・。たまに出てくる上司は馬鹿だし。 ・主人公側の組織・地球連邦軍は正義の味方ではなく、上層部はレビル将軍を除き、腐りきっている。 ・もちろん、相手側のジオン公国も、ヒトラーの尻尾と親父に言われた総帥・ギレン・ザビのように、冷酷非情な人物も多い。しかし、下っ端は結構まじめ。真剣に独立を勝ちとろうと、しているものが大半だし、魅力的オヤジキャラも多い(笑。 ・一方の地球連邦の人たちだって、ジオンに親兄弟を殺され怒っている人も多い。 ・味方だろうが、敵だろうが、レギュラー級だろうが、戦死しちゃう(これは、その後の富野監督のガンダム作品も同じ)。 ・それまでのロボットアニメは、主人公のロボットが地球を救っていたが、ガンダムでは地球連邦軍という組織が、自前で大量のMSを量産。決してガンダムの活躍だけで戦争に勝ったのではない。 ・ニュータイプという概念の登場。と・・言っても、定義は曖昧。とりあえず特徴としては、意志だけで人と会話ができたり、さしあたって軍の実益はMSの操縦が上手い(洞察力に優れているから、ゆえに主人公のアムロは驚異的な戦果を上げた)。この、ニュータイプについては多くの(ある意味、どーでもいい)定義付けが考案されています。富野監督自身は、最近はほっといているみたいですね。 ・「ザクとは違うのだよ、ザクとは!!」のように、数多くの名台詞が生まれる。すなわち、敵も味方も、それだけ魅力的な人物が登場していると言うことですねえ。 あと、みんながよく見ている・・・。
と、当時のアニメの常識を大きく塗り替えた、非常に画期的な作品です。
さて、設定が古くなったりと、どうしても色々な問題があるガンダムですが、現在角川書店の雑誌に連載されている、当時のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを担当した安彦良和さんの、上に掲げたタイトルの漫画がおすすめです。この人、柔らかいタッチである一方で、しっかりと描かれた絵、かつアシスタントが息子だけという驚異的な漫画家なんですけど(ちなみに、この人も自作アニメの監督なんかもやっていたことある)、とにかくすばらしいの一言に尽きます。
<CG素材;ガンダム素材スタジオ http://www.interq.or.jp/tennis/cuwatoro/より>
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