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U.C.0123 機動戦士ガンダムF91

作品データ DATA
映画 1991年3月16日公開
監督: 富野由悠季
原作: 富野由悠季 原案:矢立肇(サンライズスタッフの意)
キャラクターデザイン: 安彦良和
メカニックデザイン: 大河原邦男 
音楽: 門倉聡

  感情を処理できぬ人間は
ゴミだと教えたはずだがな・・・
 宇宙世紀0123年
 シャアの反乱から30年も過ぎ、ジオン共和国も自治権を放棄したことから、表向きは地球連邦政府に反乱する大きな組織もなくなり、連邦政府は宇宙移民者「スペースノイド」に対する取り締まりを強化する一方、棄民政策ともとれる、放置政策をとっていた。
 
 そして人口宇宙都市スペース・コロニー群の1つ、「フロンティアサイド」。その中のフロンティアWに、突如として謎のMS集団(クロスボーン・バンガード軍)が襲いかかってきた。
 フロンティアWで平凡なハイスクール生活をおくっていたシーブックも、学園最中に巻き込まれ友人達と共にフロンティアWからの脱出を図る。だが、脱出には成功したものの、同級生ののアーサーは戦死し、幼なじみの女性であるセシリー・フェアチャイルドは謎のMS集団「クロスボーン・バンガード」に連れ去られてしまった。

 そしてシーブック達は、父親のレズリー・アノーの協力でフロンティアIVを脱出、隣のフロンティアIへ逃れたシーブック達は、クロスボーン・バンガードに抵抗する勢力の拠点になっていた、連邦軍の練習艦「スペース・アーク」に収容され、伝説のMS「ガンダム」を思わせる試作MS「F91」に出会う。それは、昔研究のために家を出ていったシーブックの母が設計に大きく関わっていたものだった。


 シーブックの母の理論がスタッフにはよく理解できず、あと一歩のところで最終調整が上手く行かなかったのだが、シーブックの妹のリィズは、昔は母がやっていた「あやとり」を元にこれを解決すると、クロスボーン・バンガード軍のドレル・ロナ率いる部隊が侵入。機械工学部だったこともあり、シーブックは母が関わったF91のパイロットにされ出撃。連邦軍のビルギット達と共に、なんとこれを撃退してしまった。

 一方、クロスボーン・バンガードに拉致されたセシリーは、自分の祖父マイッァー・ロナがクロスボーン・バンガードの大将であることをしらされ、祖父と久しぶりの再会を果たした。シーブックが死んだと思ったセシリーは、旧名であるベラ・ロナとして、ロナ家の人間になることを決意。ザビーネ・シャルの指導の下、MSの訓練も行い、その巧さにザビーネも唸る。

 そして、フロンティアWではクロスボーン・バンガード軍による新国家「コスモ・バビロニア」の建国式典が開かれる。コスモ・バビロニアは、マイッツァー提唱する「貴族主義」、つまり選民が一般大衆を導く世の中を主義とした。

 その前夜、シーブックは単身、セシリーの家に侵入し再会を果たすも、ザビーネ達に見つかり逃走。建国式典中に見つかり、父と逃走するが攻撃で父は負傷。スペース・アークに戻る途中で息を引き取り、シーブックは勝手な行動を叱られた。

 建国式典が終わると、クロスボーン・バンガード軍はフロンティアTに攻撃をかける。その中には、新型MS「ビギナ・ギナ」に乗るセシリーの姿もあった。対する連邦軍も大艦隊を率い応戦。それをかいくぐって、ザビーネとセシリー達はフロンティアT内部に侵入することに成功。そこで、セシリーはF91に乗ったシーブックと再会。セシリーは、再びロナ家をでてシーブック達と行くことを選んだ。そして混乱の中、シーブックの母もスペース・アークに合流。だが、自分の息子がF91に乗っていることを知り愕然とし、「こんなために開発したんじゃない」と言うが、スタッフに「お子さん以外の物が戦って死ぬのは構わないんですか?」と反発され、またシーブックの決意を聞いて安心するのだった。

 だが再会もつかの間。
 セシリーの父で、クロスボーン・バンガード軍を指揮する鉄仮面ことカロッゾ・ロナは、人を自動的に識別し無差別に大量殺戮を行う兵器「バグ」をフロンティアTに投入。多くの市民達が巻き込まれ虐殺されたほか、ビルギットも戦死した。大元を絶つべく、シーブックとセシリーは、バグを放出するクロスボーン・バンガード軍の軍艦「ガル・ブラウ」を破壊することに成功。これに対し、鉄仮面は巨大MAラフレシアに乗り込み、シーブック達と戦うが、戦死した。

 戦い自体は、クロスボーン・バンガード軍が勝利し凱旋。
 物語はまだ始まりに過ぎない。


 
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