高度成長を支えた新型直流機関車「EF60形」


 大型貨物機関車であるEH10は増大する東海道山陽本線の貨物需要に応える活躍を見せていましたが、輸送力増強とともに貨物列車にも高速化が求められようになりました。そこでED60・61をベースに開発された6軸機関車がEF60です。試作機と1次型はクイル式駆動を採用した点で2次型以降の仕様と大きく異なります。これが災いして運用が限定され、ついにはEF61-200番台へ改造されるも一部に止まり、早期に廃車の憂き目に遭いました。

 2次型以降は、夜行特急列車牽引用の500番台も誕生するなど、花形機関車として活躍し、後に誕生したEF65と共に幅広く第一線で活躍しましたが、昭和59年2月の減量改正以降、貨物列車が減少や老朽化により急速に車両数を減らしていきました。

 わたしには岡山機関区所属の若番が一つ目玉と側面の明かり窓の姿で貨物列車や試運転列車を牽引する印象が強いカマです。しかし、貨物列車を積極的に撮らなかったこともあって多くのカマが欠番となっています。ここでは「やすらぎ」専用塗装の19号機や所長撮影による保存機も含めて紹介致します。
(平成23年12月11日執筆、所属表記は撮影時)

機体別にご紹介しておりますので、写真をクリックしてください。

     

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