ファーンボロ航空ショーは2年に一度、偶数の年の7月にロンドン郊外の英空軍ファーンボロ基地にて行われる主に商業用の航空ショー。大小問わず、世界中の航空企業が民間機、戦闘機、輸送機、ヘリ、プライベートジェット、さらにはタイヤや武装まで様々な航空関連商品を売り込みに来る。この航空ショーは一週間開催されるが、最初の5日間は商業専用であり、一般人に開放されるのは最後の2日間だけ。
ショーは野外展示と商業用のスタンドのある室内と2分離されている。野外にある機体は飛行場のエプロンに展示されており、展示飛行をする場合は、そのままタキシングして滑走路に出られるようにしてある。今年で60周年を迎えるファーンボロ航空祭だが、戦前は現在王室博物館があるロンドンのヘンドンで開催されていた(1920〜37年)。
入場券の値段は28ポンド、日本円で約5000円(前売りで23ポンド、約4000円)。大人と付き添いなら16歳以下の子供は無料。追加料金を払えば、撮影に適したパビリオンにも入場できる。上写真は60周年記念のロゴ。
(撮影&解説:秩父路号 禁転載)
開催地であるファーンボロ飛行場の玄関に飾ってある、イングリッシュ・エレクトリック・ライトニング(冷戦中にイギリス独自で開発した戦闘機)。
入り口近くで客を出迎えるエアバスA380。あまりの大きさに圧倒されそうだ。
こちらはUAV(無人航空機)のパビリオン。写真はグローバル・ホークという名の無人偵察機。
MQ-8Bファイア・スカウト。これは垂直離着陸(VTOL)ができるUAVで、無人偵察ヘリといったところ。
X-47Bペガサス。無人爆撃機で、誘導爆弾(JDAM)を2つ登載できる。B型は海軍仕様で、A型は空軍用。
こちらはアメリカ空軍主催の展示エリア。まずはC-17AグローブマスターIII。
裏側の格納庫ドアは開けっ放しで、中を覗けました。
F-22ラプターも展示される予定だったのだが・・・最終日だったのが悪かったのか、先にアメリカにお帰りになられたようだ。非常に残念・・・。
F-16Cファイティング・ファルコン、ブロック50。アメリカ空軍を代表する戦闘機の一つ。
航空ショーのガイドブックにはF-15Eストライクイーグルが展示されると書いてあったのだが・・・F-15Cが代わりに入った模様(単座で、コンフォーマルタンクもないので)。
武装も展示されていた。手前のミサイルはAGM-84H, SLAM-ER(空対地ミサイル)と奥にはAGM-88E,
AARGM(高性能対レーダー誘導ミサイル)が展示されている。
AGM-154, JSOW(長距離誘導武装)。
C-130Jスーパー・ハーキュリーズ。長年製造されてきたC-130の最新モデル。