私も最初これを聞いた時は驚愕でした。総入場者数28万人。
例年満員御礼で幕を閉じる入間航空祭。なんと、今年は過去最高の人出で賑わいました。昨年度の入場者数は22万人。果たしてこの6万人の差はなんだったのでしょうか。入間航空祭2010、今年も行ってまいりました。
※文中で#〜(〜は番号)という表現を使用していますが、これは機番を表すものです。
(撮影&解説:鯛風雲/上写真&ブルーインパルス演技、地上展示は撮影:裏辺金好)
YS‐11FCとU‐125、飛行点検隊の編隊航過。2機とも入間基地所属機です。
航過後、一周して再びRW35側からYS‐11FC一機が進入。
同じようにRW35側からU‐125が進入。航過していきます。
YS‐11FCが腹を見せながら旋回します。YS‐11はこういう機動性の良さからも、未だなお自衛隊では現役であります。
あと何度、入間航空祭でお目にかかれるでしょうか。。。
展示を終え、YS‐11FCとU‐125が着陸します。
滑走路が空くと、C‐1×3機がテイクオフ。どの航空祭でもブルーインパルス前が最高のポジションと聞きますが、エプロンの端っこも迫力ある離陸シーンが見られていいものです。
この重量感。大型機ということもありますが、迷彩塗装は機体に重々しさを付加するんですかね。
C‐1×3機は離陸した後、どこか行ってしまったので、この隙に航空総隊司令部飛行隊T‐4×3機が離陸。フォーメーションテイクオフは、ただでさえ神経尖らせなきゃならない離陸を編隊で行うときたものですから、その技術を実感します。
続いて同じく航空総隊司令部飛行隊、T‐4×2機が離陸します。
離陸した2機は上がるとすぐに左右へコンバットブレイク。右へ向かった#709はそのまま基地上空を旋回します。
左へブレイクした#636は先に離陸した3機に合流し、4機編隊を形成します。
編隊名なんというのか分かりませんが、編隊を組みなおしてRW17側から進入。
編隊名なんというのか分かりませんが、更に編隊を組みなおして、RW35側から進入。
簡単に「編隊を組みなおして」と書いていますが、実はこれが非常に難しく、もっとも技量が要求される瞬間なのです。時速300キロ以上で飛行しながら編隊を組み直していくのです。しかもお互い密接したまま。たまげたなあ。
うーむ、果たしてこれも編隊に名前が付いていたかどうか……。一糸乱れず旋回を行います。
そのまま旋回を続けながら、再進入を試みます。換算800mmが欲しいですね。。。
最後にコンバットブレイクを行い、3機が着陸態勢に入ります。
3機が着陸して、航空総隊司令部飛行隊T‐4の演技は終了しました。あれ、他の2機はどこへ行ったんだろう。
T‐4というとやはりブルーインパルスのイメージが強いですが、航空総隊司令部飛行隊の演技からは実戦的な要素も見られ、その迫力に相違はありません。
C‐1×3による飛行展示が始まりました。
目の前を航過したのち、コンバットブレイク。この荒ぶりっぷり、思わず見とれてしまうじゃないですか。
再びRW35側から3機が進入して、空挺降下を行います。降下している部隊は陸上自衛隊第一空挺団。陸自の中で最強の部隊と言われている、日本唯一の空挺部隊です。
RW17側から低空を高速で航過します。
そしてそのまま左旋回!比較的大型の機体がこういった激しい機動を目の前で行うのは、ジェット戦闘機の機動とはまた違った迫力があるものです。
演技を終えたC‐1×3機は順次着陸していきます。最初の2機は普通に着陸。我々の目の前を颯爽と通過します。
C‐1の機体が見えますでしょうか。これ、完全に停止しています。撮影場所は一つ上の写真と一切変わっておりません。
これがC‐1展示飛行の最後を締める演技、短距離着陸なのです。
続いて救難展示飛行プログラムのため、U‐125Aが離陸。
同じく、UH‐60Jブラックホークも離陸します。
U‐125Aは上空を旋回しながら搭載している捜索機器で遭難者を捜している設定。
遭難者が発見されるとブラックホークが急行して救助にあたります。固定翼機と回転翼機の連携により効率的かつスピーディな救助を実現している、というわけです。
救難展示プログラムが終了すると、CH‐47の輸送展示が始まりました。吊るしているのは3つのおもり。一見、なんということはない風に見えますが、この3つを絡ませずに旋回を行う技術には驚かされます。もちろん、吊り下げているおもりの状況は、コックピットからは見えないわけですから。
午前のプログラムはこれにて一度終了。次は1時間ほどの休憩を挟んで、いよいよブルーインパルスの演技です。