2012年4月21日〜23日 花咲く京都北部(美山・舞鶴)&能登半島紀行


2日目は雨。福井県越前市からスタートです。越前市は越前国府が置かれた場所で、かつての越前国の中心地です。2005年10月1日、武生市と今立郡今立町が合併して、現在の自治体名になりました。 さて、まずはゼニガタ所員と福井鉄道の越前武生駅(旧・武生新駅)を撮影。

そして、福井鉄道の電車を撮影した後、ホテルで朝食。さあ、出発しようとしたところ、2人ともトイレとお友達状態になってしまい、全然出発できない。 ・・・ということで、福井駅前で前泊しているネオン所員、福山から進軍中のリン所員と福井駅で合流することにしていたのですが、とりあえず武生駅に到着直前のリン所員を電話で呼び出し、電車から離脱させました。スミマセン。

折角なので、越前武生駅にいる車両を超特急で撮影。まずは200形。

こちらは610形。

続いて通り道だったこともあり、車庫のある北府駅(きたごえき)も超特急で撮影(ネオンさん、ゴメンナサイ!)。福井鉄道旧標準色になった600形に出会いました。

旧駅名で西武生駅というこの駅舎。木造の駅舎で、ソフトバンクのCMにも登場しています。近年、リニューアルが行われて美しくなりました。

さあ、挙句に道路がそれほど空いていなかったこともあり、遅延は遅延を呼ぶ状態。1時間近い大遅刻で、ネオン所員と福井駅前で合流しました。本当にスミマセン・・・。さて、これで4人揃いましたので、えちぜん鉄道の車庫を見に行きます。

実に撮りやすい場所に留置されているのが有難い限りです。

1両のみ在籍のMC5001形はお休みしていました。

続いて、えちぜん鉄道と福井鉄道の接続駅である田原町駅を初撮影。運よく、両鉄道の車両を絡めて撮影することが出来ました。

続いて車は高速道路で一気に能登半島へ。向かった場所は、海岸を車で走ることができるという千里浜なぎさドライブウェイ。石川県羽咋郡宝達志水町今浜から同県羽咋市千里浜町に至る延長8kmの観光道路で、こんな雨の日に走る車はいないだろう・・・と思っていたら、少なからず走行している車がいました。 ゼニちゃんは愛車で海岸を走るのは勘弁ということで、次の場所へ向かいます。

石川県鹿島郡中能登町(旧鹿西町)にある雨の宮古墳群へ。随分とマニアックな場所ですが、ご覧の通り北陸有数の規模の古墳が密集しております。写真の1号墳は前方後方墳。葺石も良く残存していますが、2007年3月25日に能登半島地震で被害を受け、再整備されています。

近くから見てみますが、大きいですなあ。

2号墳は前方後円墳。こちらも中々の規模です。その他、小規模なものも含めると、約40基ぐらいの古墳が眠るこの場所。凄い場所でした。さすがに全部は撮影できませんでしたが、他にも色々撮影していますので、また別の機会にご紹介します。 では、七尾駅へ向かいます。

さて、七尾駅に到着しました。ここで早速、単色化された415系800番台に出会います。色々と単色化されるJR西日本の車両の中で、この塗装は綺麗なほう。しかし、旧塗装のほうが良かったですねえ・・・。 ところで、七尾駅の入線メロディーが「春の小川」でして、非常に美しい。

さあ、そして今回の旅のきっかけとなった、アニメ「花咲くいろは」ラッピング車が入線してきました。いやはや、これは京阪の「けいおん!」電車並みにやってくれました。アニメキャラクターがいなくても、充分に美しいラッピングです。

683系特急「しらさぎ」も入線してきました。JR西日本お得意の、非常に汚れた状態で運転中。この会社は、白い車体はやめたほうが良いのでは・・・。

一旦、駅を出て七尾駅を撮影。

昼飯は駅にほぼ隣接している、こちらのラーメン店で。・・・喜多方ラーメンとは。味は大変おいしゅうございました。

さて、ここからはネオン所員と「花咲くいろは」ラッピング車に乗って七尾線を北上していきます。運転される車両は「のと鉄道」ですが、実は線路は終点の穴水までJR西日本が保有するという珍しい形態の路線です。 なおゼニガタ所員とリン所員は列車よりも先発し、車で西岸駅へ向かいます。


日中の列車は、アニメ「花咲くいろは」キャラクターが次に到着する駅の案内をしてくれます(1分45秒あたりから)。動画は田鶴浜〜笠師保間で、声優の小見川千明さん担当のキャラクターが案内してくれます。アニメファンにはたまらないですが、一般の人はどう感じるのかしら・・・。 しかし、こうやって駅周辺の観光案内をしてくれるのはいいですね。たまには首都圏の通勤路線であっても、こういう案内もあって良いのでは?と思う内容でした。

さて、西岸駅からゼニガタ所員、リン所員も乗り込み、次の駅は能登鹿島駅。桜が見事に満開で、ご覧の通り多くのお客さんでにぎわっていました。ここで降りる人、ここから乗る人で列車は超満員。事前に、CHさんから「満開だと思います」という情報を得ていたのですが、まさに見事でした。

さて、終点の穴水駅に到着。先ほどの「花咲くいろは」ラッピング車は後ろに1両増結を行いました。

この穴水駅にはNT100形と、こちらのNT800形という従来車両が保存。特にNT800形は非常に美麗な状態で置かれていました。休憩室として自由に利用できるようです。で、NT100形も撮影に行きたかったのですが、折り返しの列車の出発時間が迫り、撮影を断念することに。 実はお客さんが多くて列車が遅延した状態で、「花咲くいろは」ラッピング車は穴水駅に到着していたのでした。折り返しの時間も所定で10分程度しかなかったため、我々が穴水駅に滞在できたのは僅かでした。

さて、西岸駅に到着。出発する列車を撮影します。こちらも桜が綺麗ですねえ。

西岸駅は、アニメで湯乃鷺駅として登場していたもので、駅名標もご覧の通りアニメのシーンそのままに再現されています。

非常に雰囲気の良い木造駅舎。・・・ですが、痛車が多数停車中で、少々異質な雰囲気でした。

そして西岸駅付近の踏切で、のと鉄道もう1つのラッピング車両である「NO TO GO!」ことマジンガーZラッピング車両(永井豪キャラクターラッピング車両)を撮影。「花咲くいろは」ほど注目されていない感じもしますが、こちらは内装も気合が入っており、かなり凄い車両です。

さらに偶然、近くに「明治の館」というのがあったので、入ってみることに。

こちらは1879(明治12)年から10年をかけて建築された、室木家の住宅。地元の名家で、実に大きなお屋敷です。

内部の様子。ご覧の通り、使われている材料がとにかく豪華。梁などが太い!

こちらの扉、上から下まで1枚の欅の巨木を用いて造られています。

仏間は何と、曲面の襖を使用。古民家でこんなのを見たのは初めてでした。いやはや、偶然に入ったお屋敷でしたが、実に良いものを見せていただきました。詳細は、また今度。

続いて西岸駅から南方向に行き、適当な場所で「のと鉄道」を撮影。よく解らない写真に終わりました。

続いて能登中島駅に到着。

この駅には郵便車のオユ10形が保存されています。大切に管理されてはいますが、塗装がかなり劣化していました。まあ、また再塗装される機会もあるでしょう。

そして七尾駅でネオン所員、リン所員と別れた後、私とゼニガタ所員は能登鹿島駅に戻り、夜桜を撮影します。う〜ん、これは見事。ぼんぼりも良い雰囲気です。 われわれはこの後、穴水駅前の民宿で1泊。さて、ラスト1日はどう回りましょうか。そもそも飛行機で帰るか、列車で帰るかの結論すら出せないまま、翌朝を迎えました。


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