2013年1月12日〜14日 大阪・兵庫の私鉄と183系・381系を撮影する
弊サイトでは毎年、鉄道関係の所員を集めて新年会を開催していますが、名古屋から東にお住まいの所員も多く、わざわざ東京にまで呼びつけて酒だけ飲むのもどうか・・・と思い、今年は思い切って、関西で開催することにしました。 もちろん、撮り鉄もガッツリコース。 今回は普段、あまり撮影に行かない場所を重点的に攻めます。
まずは早朝の広島行き「ひかり」に小田原駅から乗車。東海道新幹線では「のぞみ」、山陽新幹線では「さくら」が全盛で、すっかり「ひかり」の印象も薄くなりましたが、小田原駅を利用する私は「ひかり」をメインに利用しています。
まずは偶然にも土曜日が休みとなったリン所員と合流して、三宮・花時計前駅から神戸市営地下鉄海岸線に乗車します。使用されているのは5000形。まともに撮影したのは、今回が初めてです。 4両編成なのに、うち1両が終日で女性専用車両だったのには驚きました。私は女性専用車両に積極的に反対する気はないですが、これは流石にどうなのか。
そして和田岬駅で下車し、ひょん君最高顧問、ネオン所員と合流。地下鉄の駅に接してJR和田岬線(通称)の和田岬駅があります。かつて駅舎があった場所は、ファミリーマートに生まれ変わっていました。ある意味で便利になった?
現地には和田岬線の説明があり、旧駅舎も紹介されていました。何だか随分と昔の気がしますが、駅舎が解体されたのは2009年のこと。なぜ撮影に行かなかった!
続いて近くにある御崎公園で保存されている神戸市電の1103号を撮影。神戸市電廃止後は広島電鉄で活躍していた車両です。立派な上屋に覆われているので、一部の側窓に損傷が見られるほかは、非常に良好な状態です。 ちなみに車内の広告類などは、基本的に広島電鉄時代の姿のまま。
続いて川崎重工兵庫工場へ。0系新幹線と151系「こだま」を撮影します。
バイクや原付が撮影の邪魔ですねえ・・・。 上屋つきということで、保存状態は良好。とは言っても、クハ181−1(クハ151−1)には多少の退色が見られるのが少々残念。
0系新幹線21-7008は、少々汚れが目立ってきています。 ・・・等と人様の所有物に文句ばかり言ってはだめですね。ともあれ、151系(181系)と0系の並びが日常的に見られるというのは、なんとも贅沢な光景です。
続いて山陽電鉄の撮影をすべく、大蔵谷〜朝霧間へ。まずは3000系。 前面種別幕と行先が、貫通扉の真ん中に並んでいるのが特徴的ですね。また、3000系の車体は2種類ありますが、1次車はオールアルミ車です。
それから5000系ラッピング車。
こちらはノーマルな5000系。
こちらも3000系ですが、2次車以降の車両なので普通鋼車です。
阪神8000系も撮影。阪神の車両もあまり撮影していないので、次回に関西へ行く際には、しっかりと記録をしておきたいところ。
また、JRも少しは撮影可能。221系も今後はリニューアルが進むので、今の姿を記録しておきます。
また、EF200形もやってきたので撮影。JR世代の電気機関車の中では、意外と出会いにくいような気がします。 さて、まだまだ撮影したい気持ちもありますが、このあたりで別の場所へ向かいます。
山陽電鉄を撮影した後に神戸電鉄粟生線の木幡駅へ。ここで午前中は別行動を取られていた与太郎さんと合流。何をされていたのか教えてくれなかったので、きっと彼のことですから、私に教えにはあまりにも勿体無い、素晴らしいネタを仕入れていたことでしょう。 さて、ここでは神戸電鉄3000系を撮影します。
反対方向もカーブしていて非常に撮りやすい。また3000系でした。
この日は別に何を絶対にしないといけない、というネタもありませんので、志染駅近くのガストでまともな時間にまともな昼食を取ります。そして、近くに停泊中の1000系を撮影。
ひょん君さん運転の車は、さらに粟生線の三木駅にまで到達。いやはや、何とレトロな駅でしょうか。ところで、三木といえば・・・。
そう、かつての三木鉄道の三木駅もありました。神戸電鉄の駅とは少し離れており、徒歩だと15分ほどだそうです。現在、三木鉄道記念公園として整備が行われ、易者は15mほど移築の上でリニューアル。一見すると、まだ現役の雰囲気が残っているのが何とも嬉しい限りです。 バスロータリーも整備され、むしろ以前よりも駅らしい?
出荷場(のち駐輪場)の上屋は駅舎横に移築して休憩所に。
現役時代の写真もパネル展示。車両がここにいないのが残念です。
三木鉄道公園遠景。線路跡もはっきりしています。
整備区間の終点。ここから先は立ち入り出来ません。 ・・・現役時代に一度来ておくべきだったと後悔しております。
さらに神戸電鉄粟生線に戻りまして、粟生〜葉多間の鉄橋で1000系を撮影。粟生線も先行きが厳しいですが、どうなることでしょうか。沿線に人口がいないわけではないのですが、団塊の世代が退職したニュータウンが多かったり、しかも駅から微妙に離れていたりと、微妙な感じなんですよねえ・・・。
さて北条鉄道へ。私にとって初めての撮影でして、まずは法華口駅に到着。駅舎は米粉を使ったパン屋として使われており、これが非常に美味しかった! また、バリアフリー対応トイレも寄附によって整備されており、北条鉄道の攻めの経営姿勢がひしひしと感じられます。
ここでフラワ2000−2を撮影。紫色のアクセントカラーが美しいです。
続いて播磨下里駅へ。こちらも非常に味がある渋い駅舎です。 ・・・そんな駅ですが、ここもバリアフリー対応トイレを完備。
さらにホーム上には日本庭園まで設置。
そして長〜播磨横田間で、フラワ2000−2を撮影。
後追いも良い感じで撮影できます。
ローカルムード満載だった北条鉄道ですが、終点の北条町駅周辺は突如として立派な市街地が広がっており、寂しい終着駅・・・という雰囲気は全くありません。
三木鉄道から移籍したフラワ2000−3は、緑色をアクセントカラーにした塗装に変更されていました。これも綺麗なデザインですねえ。単色塗りに退化させることしか能がない、どこかのJRにも見習っていただきたい。
そして粟生駅近くへ。こちら、手前が北条鉄道の線路で奥がJR加古川線。加古川線も電化後は撮影したことが無かったので、少々強引ですが望遠で撮影します。
本日撮りまくりのフラワ2000−2を撮影。これはバッチリですねえ。
後追いも撮影。
ラストは神戸市営地下鉄の西神南駅で少しだけ撮り鉄。もう日が暮れているので、またそのうち機会を見て撮影したいと思いますが、まずは北神急行電鉄の7000系。
神戸市営地下鉄1000形。・・・う〜ん、撮影条件が厳しい!
こちらは2000形。
もうホームに停車中の姿だけでいいや、と諦めて1000形。 そして本日の撮影を終えて、ひょん君さん行きつけのお店で新年会となりました。既に紹介していますが、ひょん君さんが長年行きつけているだけあって、非常に味があるお店で、目の前でお好み焼きを初めとする色々な料理が出来上がります。 もう最高に美味しく、出来れば来年もここで新年会を行いたいと考えています。
さてこれにて解散となりましたが、三ノ宮駅ホームに上がってみますと、特急「スーパーはくと」の車両のうち1両が、谷口ジローラッピング車両でした。
当初は編成全体がラッピングだったはずですが、車両の組み換えを行ったようで、バラバラに散らばっていっているようです。
谷口ジロー先生といえば、私は「坊っちゃん」の時代という漫画が大好きで、これは関川夏央を原作者として、夏目漱石を中心として明治の文学者たちや世相を描いています。 なかなか明治時代の文学者達が何を考えていたのか、当時の世相がどうだったのか、活字で勉強するのは辛い面があるのですが、この漫画は彼らの生き生きとした(・・・または鬱屈とした)雰囲気がリアルに描かれており、非常にお勧めです。絵も非常にいいですしね。
で、ラストは大阪環状線で出会ったコレ。いやはや、また酷い改造をしたものです。最近のJR西日本はどうしてしまったのでしょうか。お金かけて醜くしてどうするんだ。