2024年3月15日 惜別!北陸本線で行く福井・金沢
2015(平成27)年3月の北陸新幹線金沢開業で、直江津〜金沢間の第三セクター化や485系の引退等により、既に私が子供のころから慣れ親しんだ北陸本線は終焉を迎えていた…気になっており、北陸新幹線敦賀開業はあまり関心が無かったのですが、開業間近になるとやはり気になってくるわけで、急きょ出撃することに。
まずは、米原から681特急「しらさぎ」に乗車して敦賀駅へ。
敦賀駅を発車し、金沢へ向かう681系特急「しらさぎ」。
敦賀駅に入線する683系特急「サンダーバード」。従来のホームに入線するのはこれがラスト。
敦賀駅に停車中の521系。こちらはハピラインふくい色に塗装変更完了するまでは、もう少しこの姿。
巨大な北陸新幹線の高架橋の下を通り入線する、521系。
681系特急「しらさぎ」。
新幹線の敦賀駅とセットで撮影。
683系特急「サンダーバード」。先頭は元北越急行のクハ683-8701で、しらさぎ色でした。
223系新快速との並び。
こちらは敦賀駅。在来線側の駅舎で、「敦賀駅交流施設オルパーク」を併設しています。
敦賀駅交流施設オルパークでは、なんと延伸区間をプラレールで再現。
特急だらけの時刻表。大阪・米原方面は現行とそれほど変わりませんが…。
サンダーバード「和倉温泉」の行先も見納め。僅か1往復とは言え、和倉温泉行きの直通特急が無くなり、和倉温泉としては関西からの知名度が大きく減ることになりそうです。
続いて武生駅へ。ホームの発車案内からは「北陸本線」の文字が消えています。
越前市には越前たけふ駅が開業するとは言え、中心市街地からは遠く…。
改札口の目の前に特急が停車している姿は過去のものに。
さて、ここで一旦、福井鉄道に浮気します。
たけふ新駅から乗車したのは、えちぜん鉄道のLRVであるL形「ki-bo」(キーボ)でした。初撮影・乗車で、狙ったわけでは無いのですが、1日2往復しか運用が設定されていないため、出会てラッキーでした。なんでも、2編成のうち1編成が長期修理中だとか…。
車内の様子
福井鉄道の車庫がある北府駅で下車。
F10形 RETRAM(レトラム)を初撮影。元シュトゥットガルト市電GT4形(735号)で、土佐電気鉄道(735形)を経て福井鉄道に入線。2014(平成26)年から観光列車として活躍しています。
デキ10形、デキ1形(デキ3)、600形が並んで留置。このうち600形は、福鉄旧標準色に塗装変更の上でイベント展示用の車両となっています。近くで見たい…。
こちらは2024(令和6)年1月に除雪車となった880形880-881編成。
こちらは上屋付きの展示スペースで保存が開始された、200形203編成。製造当初の色となっています。
さて、武生駅に戻ろうとしたところ、最新鋭のF2000形が来たので初撮影。タイミング的に撮影と乗車の両立は無理だったので、今回は記録を優先することに。
それでは、681系特急「しらさぎ」に乗車して福井駅に向かいます。
在来線側である福井城址口(西口)の駅舎は、駅名標がJRマークからハピラインふくいのロゴに変更される準備。
新たにティラノサウルス・レックスの復元モデルが設置されていました。
ティラノサウルス・レックスと、えちぜん鉄道の超低床車両L形「ki-bo」。
北府駅で色々撮影していたにもかかわらず、先回りして再び出会えました。
続いて駅前に残る福井城址へ。
本丸の石垣と堀が残り、現在は本丸御殿に代わり福井県庁などが建ちます。
天守台。いつか復元されることはあるでしょうか。
長らく石垣と堀しかなかった福井城址も少しずつ復元が進めらており、本丸には御廊下橋と山里口御門が復元されています。
山里口御門は、福井城本丸の西側を守る枡形門で、「廊下橋御門(ろうかばしごもん)」や「天守台下門(てんしゅだいしたもん)」とも呼ばれました。本丸の西につながる西二の丸(山里丸)から本丸への入口です。
木造で復元され、内部に入ることも出来ます。
近くで福井鉄道770形を撮影し、福井駅へ戻ります。
今度は新幹線側である一乗谷口(東口)の駅舎へ。
えちぜん鉄道の福井駅。駅舎が開口しているため、外から電車が見えやすいですね。
また、駅前ではトリケラトプスの親子がお出迎え。
駅舎内へ。既に「ハピラインふくい」の表示に変更済の駅構内案内。
駅構内に登場したフクイラプトル・キダタニエンシスの木製骨格標本。駅舎内に恐竜の全身復元骨格を展示している駅は、全世界でもここだけか・・・?
恐竜と一乗谷朝倉氏遺跡推しの新幹線開業記念パネル。
在来線の改札口。
翌日のオープンを待つ「新幹線乗り換え口」
ホームに停車中の521系。
ホームに停車中の681系特急「しらさぎ」。福井駅に次々と特急が発着する日もこれで最後ですね。
福井駅を出発すると、えちぜん鉄道の車庫に恐竜電車がいました。静岡鉄道から譲渡された車両ですが、大改造されましたね。
続いて加賀温泉駅へ。
2017(平成29)年から使用されてきた仮駅舎。
新幹線駅舎内を通過しながら北陸本線のホームへ。
IRいしかわ鉄道の切符券売機が準備中でした。
加賀温泉駅を発車する681系特急「しらさぎ」。
加賀温泉駅に入線する683系特急「サンダーバード」。
加賀温泉駅に入線する521系。
今度は小松駅へ。こちらは新幹線側である東口駅舎。白山をイメージした外観です。
駅前にあるのが「こまつの杜」。2011(平成23)年に世界的な建設機械メーカー「コマツ」の創業地である小松市にあった、小松工場跡地に誕生した観光施設で、超大型ダンプ930Eが目を引きます。
南米チリ「ロス・ペランブレス銅鉱山」で実際に働いていた車両で、GPSを利用した無人運転も可能。2011(平成23)年から展示されています。全高7.3mで、一般的な2階建ての住宅の屋根より高く、重量202トンで、一般的なダンプの20台分もあります。タイヤも巨大で、なんと高さ3.8m、幅1.3m、重さ4.8トン。計算上はゾウを14頭支えることが出来るそうです。。
こちらは、超大型油圧シャベルPC4000。2021(令和3)年から展示。全高8.3mで、3階建ての住宅に匹敵。また、最大掘削の高さは15mにもなります。一度にすくえるバケット容量は、約22立方メートルで、これはお風呂110杯分に相当します。アメリカ、オーストラリア、チリ、カナダ、ブラジル、ロシアなど、世界各地の鉱山地域で活躍し、車両のコンディションをほぼリアルタイムでモニタリングすることが可能な仕様です。
さて、小松駅に戻ります。駅舎内の案内表示は、既に「IRいしかわ鉄道」に変更済。
北陸本線の改札口。
ずらりと並んだホーム上の特急停車位置案内。
小松駅に到着した683系特急「サンダーバード」。これを見送った後、普通列車で金沢駅へ向かいます。
在来線の改札口。シール対応ですが、JR線(北陸線・七尾線)の文字が残ります。
ちなみに翌日。シールがはがされ、このような案内表示に変更されていました。七尾方面も、あくまでIRいしかわ鉄道の扱い。
特急「ダイナスター」、特急「おやすみエクスプレス」は運転最終日。
681系「しらさぎ」編成で運転された特急「ダイナスター2号」。
特急「おやすみエクスプレス」は、681系しらさぎ付属編成と、683系「サンダーバード」(原色)付属編成の組み合わせ。
2両編成の521系が次々と到着しますが、どれも満員。かつての3両編成を2両編成で置き換えたのは…。北陸色の521系も過去の姿になりそうですね。さて、この日は金沢で宿泊し、翌日は金沢を観光します。