E217系一般形電車
リニューアル車と未更新車の並び。
(写真:総武本線 錦糸町駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1994(平成6)年運転区間:総武本線、横須賀線、成田線、鹿島線、外房線、内房線
元運転区間:東海道本線
保有会社:JR東日本
●横浜・鎌倉と千葉を結ぶ
スカ色と呼ばれた113系が長らく活躍した総武・横須賀線に一気に投入された系列。それまで、近郊型(一般型)電車は3扉か2扉だったが、総武・横須賀線の通勤事情により、初の4扉となったのが、この系列の特徴である。また、ベースは209系で、寿命半分・製造コスト半分が基本理念である。なお、先頭車など一部を除けば、ほとんどの車両がロングシートのため通勤電車と大差はない。ただし、2階建てグリーン車を2両連結している。また、最高時速は120km/hと比較的高速。
横須賀線・総武本線系統で使用されるE217系は11両+4両の15両編成で久里浜から千葉まで運用。時間帯によっては駅アナウンス曰く「短い11両編成」で運用。ある意味、凄い表現である。また、4両で運転されることもあるが、これは横須賀線内のみのローカル輸送で運用がメインである。
このまま横須賀線・総武本線系統のみで運用されるかと思われていたが、2006(平成18)年3月より東海道本線でも営業運転を開始。帯色を変更し、E231系と編成をあわせ10両+5両編成に編成を組み替えた上で、運用されている。ただし、2015(平成27)年3月14日改正で運用を離脱した。
また、横須賀線・総武線用のE217系は2007年度より制御装置などの機器類の更新と二重化といった、機器類のリニューアル工事が開始され、施行された車両は外観面では前面ロゴマークの変更や、帯色の色調変更、塗り分けの変更などが特徴となっている。
今後はE235系が投入され、順次置き換えが進められる予定。
○カラーバリエーション一覧
リニューアル工事が行われた横須賀線・総武線用のE217系。青色が明るくなったほか、V字型のスカートも特徴。
(写真:内房線 袖ヶ浦〜巖根/撮影:ロクマルサン)
こちらは未更新車。
(写真:総武本線 新検見川駅/撮影:デューク)
2006年3月改正より営業運転を開始した東海道線用のE217系。
(写真:東海道線 品川〜川崎 ※京浜東北線 大井町駅付近から/撮影:デューク)
○車内など
セミクロスシート車。
(撮影:裏辺金好)
ロングシート車。
(撮影:裏辺金好)
グリーン車2階席
(撮影:裏辺金好)
グリーン車1階席
(撮影:裏辺金好)