秋田内陸縦貫鉄道AN8900形
こうした地方の第三セクター鉄道では珍しい有料の急行運用。
(写真:秋田内陸線 上桧木内駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1989(平成元)年運行区間:秋田内陸線
●急行「もりよし」号で使用される流線型の気動車
秋田内陸鉄道の南北路線が繋がる延伸区間が開通するのに併せて、全線で運転される急行「もりよし」号向けに投入されたハイグレード車両。5両が製造され、両運転台の8905号を除いて流線型の片運転台構造の車両である。AV設備を備えるほか、車内中央にサロンが設けられており、座席が向かい合わせのコの字型になっているのが特徴。また、ジュース自動販売機を備えた車両も2両存在し、非常にユニークな車両である。
なお、2000(平成12)年にはイベント・団体専用車として1両が製造されているが、こちらは形式をAN2000形として区分している。また、お座敷化が可能なフリースペースや天窓、車いす対応トイレを装備しており、内装が異なっている。
2020(令和2)年2月1日からは、8905号が観光列車「笑 EMI」として改装され運行を開始。赤を基調としたレトロモダン風の外装とし、内装は木材を生かした車内に中央へ特等席「笑EMI」シートを配置している。主に土休日の急行「もりよし」で運用される。
●カラーバリエーション
JR九州の車両を参考にしたのか、赤一色に塗装変更され、MORIYOSHI EXPRESS とレタリングされたAN8902
(写真:秋田内陸線 阿仁合駅/撮影:ひょん君)
両運転台のAN8905。現在は観光列車「笑 EMI」に改造されている。
(写真:秋田内陸線 阿仁合駅/撮影:ひょん君)